星のゆく道
五千年前の羊飼いたちは
星に名前をつけ
空に絵を描いたという。
こんなに遠く、遠く………
あなたから
離れてしまっても
あの星を目印に
ぜったい、
帰って来れるから、
『だいじょうぶ!』
「ねぇ~♪」
「ん~?」
「ペーターは、
学校に行ってなかったでしょう?」
「ああ…あの時代
貧しい羊飼いの子どもは
学校なんか行けなかっただろうな。」
「それでも、
ちゃんと方角がわかったり、
時間がわかったりしたのよね~」
「ん~♪
今より不便でも 今より、
知恵も勇気もあったのかもしれないね。」
「なるほどね~」
北半球に位置する日本は
いつの季節も何時でも
決まって北の方角に見えるのは
『北極星』
だから、先ず。
この北極星が探せたら
迷子になっても、
「北」が分かるってこと。
そこから
ぐるりと180度回転をして
南の空に、
一列に連なる3つの明るい星が
冬の星の代表[オリオン座]
[オリオン座]は
春の夜や、
冬の明け方は西の空に
冬の夕方や
秋の夜には東の空に
観えます。
だから、
オリオン座が、
その季の時間や方角まで
教えてくれるってこと。
月が明るいと
弱い星は見えにくく
星空の観測には
満月よりも新月の頃が良いみたい♪
さらに、欲をいえば
水蒸気は光を散乱させるから
海より、
お星さまに近い山の方が
いいですよっ♪
目が慣れると
外灯ひとつない
真っ暗闇が不思議なほど
明るかった。
地面に寝っ転がって
星を見た。
使い古した言葉だけど
星空が降るようで
ジーンと胸が熱くなる。
死んでしまおうなんて
思ったことが
馬鹿らしくなるほどの星空
クヨクヨしても一生
笑って暮らしても一生
なのかもしれないと
思った夜でした。
夜空、見上げてますか?




