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詩集♡季映(ときばえ)  作者: 詩織
158/170

水めぐり




もともと水は雨となって


天から降ってきたものを


溜めて使ったのが始まりで


「天水」といいました。








雨水は川となって


あるいは地面にしみて


井戸から汲めば「汲み水」


地面から湧けば「湧き水」で、





液体でありながら冷やせば「氷」


温めれば「湯」


それをませば「ぬるま湯」


「湯ざまし」は、水。





水と油で「しっくりこない関係」で


流れに逆らえば「水が違う」と否定され


過去のわだかまりは「水に流して」丸くおさめる。




「水温む」は春になることで


梅の実の熟する頃に降る雨は「梅雨」


雨はもう十分、飽きた長雨「雨足りる」


一雨ごとに秋は深まって


秋の名残を惜しむ頃、


落ち葉を濡らす冷たい雨の「時雨しぐれ」が降ると


紅葉を深く深く染めてゆき


日に日に北風が冷たくなって「氷雨」となって


いまにも雪が降り出しそうな


鈍色にぶいろの空がひろがって、


雪空が初雪に変わる頃


風上から風に送られて飛来するのが「風の花」





雪解け水、早春、春淡し、春めく


春遠からじ、明日の春、春間近



調べてみると


日本には春を待ちわびる言葉がたくさんありました。


どれも、せっかちな日本人らしい言葉ですね。



挿絵(By みてみん)

雪の下から顔をだして咲くスノードロップ



ロシアでは、


まだ気温が低い春先、お日さまがのびて


空が少し明るくなって、


屋根の雪が水滴となって落ちる


最初の一滴を「光の春」と呼ぶそうです。




寒さが厳しいところほど


春の歩みを気にかけて


敏感に春を感じとろうとするのかもしれません。


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