善悪
なんと
わたしの学校には
[お作法の時間]
というのがあった。
授業として、
お茶に
お花と
宗教を
生徒が習う。
由緒正しき学校で、
「お宅の娘さん、どちらへ」
と、近所で聞かれるのを
よくぞ聞いてくれましたと、
親が喋りたくなるほどの
お嬢様学校、
だった、
らしい………。
(むかしはね、)
創立者がお寺さんで
時代錯誤も甚だしく
大正ロマン溢れる
良妻賢母を育てようとしてるとしか
思えないガッチガチの校則に縛られ、
登校時には、
学び舎の門を入る時に一礼し
創立者の銅像に一礼、
御挨拶は「ごきげんよう」
廊下は右側通行、
先生や先輩がお通りになってる間は
頭を下げてその場で待機、
狭い構内に
幼稚部~大学までエスカレータ式。
高等部から外部受験は珍しい井の中の蛙
下校時は朝と逆、
創立者の銅像に一礼し、
学び舎を出て(くるり)回転し一礼。
「ごきげんよう」
髪型は長い子は三つ編み
運動部は短髪
(制服まで書くとわかるからやめとこう~)
(笑)
理想は理想
机上の空論
大人しくしてるのは
1年生の最初だけ、
女子高ということもあって
羞じらいも
女らしさも
ドブに捨てたような
こんな連中に
作法も何も
あったものじゃないが、、、
「干菓子は取り箸はついてませんから手で取ります。」
「はあい、」
これだけが楽しみなんだよね~
今日は生菓子じゃないのか…チッ、
お先にの一礼をして…
器をおしいただき…と、
「持ち上げ過ぎです。」
懐紙をひざの前に置き、
「畳の縁に かからないように置く、」
お菓子を取る、
(どっさり♪)
「あなた それ 取りすぎです!」
「一種 一個ずつですよ」
A子「あっ、戻した…汚い、」
B子「なにやってんの、バ~カ」
エヘヘ( ̄∇ ̄*)ゞ
C子「先生ぇ~ やっぱりお菓子が足りません、」
・ω・)゜∀゜);゜Д゜)゜ー゜) ̄ー ̄)=゜ω゜)ノ
(くるっ))))
「(=ω=.)わたしじゃないわよ、、」
「ちゃんと戻したでしょ!」
「不思議ね」
「いつも人数分 用意してるのに…」
「このクラスは いつも足らなくなるのね、」
「ねぇ~ねぇ、」
B子「しぃーっ!」
「お茶が来たらどうするんだっけ?」
B子「飲めば"」
「チッ、」
すすめられたら 一礼して受ける、
お茶を感謝していただく形、
「………、、、」
「どっちに回すんだっけ?」
B子「時計回し」
「こっちか、」
C子「逆、」
(三口くらいで飲めばいいんだな)
ゴク、ゴク、、、
B子「最後は 吸いきる、」
(ズズズ~~~~!!)))))
B子「吸いすぎだよ、」
飲み終わったら
飲み口を指先でぬぐって、
指先を懐紙で清めて
…茶碗を
ひざ前に置く…
A子「お茶椀を見ないの?」
「……別に見たくない、」
A子「見たくなくても、見るの。」
B子「それが作法よ、」
C子「そうそう、」
「………ふ~ん、」
「けっこうな、おどんぶりで、、、」
(これは煎茶、今日のおやつ)
心をこめて点てた一椀を、仏に供え、人に施し、我もまた飲む
_千 宗室_