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詩集♡季映(ときばえ)  作者: 詩織
126/170

善悪



なんと



わたしの学校には


[お作法の時間]


というのがあった。




授業として、


お茶に


お花と


宗教を


生徒が習う。




由緒正しき学校で、


「お宅の娘さん、どちらへ」


と、近所で聞かれるのを


よくぞ聞いてくれましたと、


親が喋りたくなるほどの


お嬢様学校、

















だった、




らしい………。


(むかしはね、)





創立者がお寺さんで


時代錯誤も甚だしく


大正ロマン溢れる


良妻賢母を育てようとしてるとしか


思えないガッチガチの校則に縛られ、




登校時には、


学び舎の門を入る時に一礼し


創立者の銅像に一礼、


御挨拶は「ごきげんよう」




廊下は右側通行、


先生や先輩がお通りになってる間は


頭を下げてその場で待機、




狭い構内に


幼稚部~大学までエスカレータ式。


高等部から外部受験は珍しい井の中の蛙





下校時は朝と逆、


創立者の銅像に一礼し、


学び舎を出て(くるり)回転し一礼。


「ごきげんよう」




髪型は長い子は三つ編み


運動部は短髪


(制服まで書くとわかるからやめとこう~)


(笑)





理想は理想


机上の空論


大人しくしてるのは


1年生の最初だけ、


女子高ということもあって


羞じらいも


女らしさも


ドブに捨てたような


こんな連中に


作法も何も


あったものじゃないが、、、










「干菓子は取り箸はついてませんから手で取ります。」



「はあい、」



これだけが楽しみなんだよね~



今日は生菓子じゃないのか…チッ、



お先にの一礼をして…



器をおしいただき…と、




「持ち上げ過ぎです。」




懐紙をひざの前に置き、



「畳の縁に かからないように置く、」




お菓子を取る、


(どっさり♪)




「あなた それ 取りすぎです!」



「一種 一個ずつですよ」



A子「あっ、戻した…汚い、」



B子「なにやってんの、バ~カ」



エヘヘ( ̄∇ ̄*)ゞ



C子「先生ぇ~ やっぱりお菓子が足りません、」




・ω・)゜∀゜);゜Д゜)゜ー゜) ̄ー ̄)=゜ω゜)ノ

(くるっ))))



「(=ω=.)わたしじゃないわよ、、」


「ちゃんと戻したでしょ!」



「不思議ね」



「いつも人数分 用意してるのに…」



「このクラスは いつも足らなくなるのね、」



「ねぇ~ねぇ、」



B子「しぃーっ!」



「お茶が来たらどうするんだっけ?」



B子「飲めば"」



「チッ、」




すすめられたら 一礼して受ける、



お茶を感謝していただく形、



「………、、、」



「どっちに回すんだっけ?」


B子「時計回し」



「こっちか、」



C子「逆、」



(三口くらいで飲めばいいんだな)



ゴク、ゴク、、、




B子「最後は 吸いきる、」




(ズズズ~~~~!!)))))




B子「吸いすぎだよ、」




飲み終わったら


飲み口を指先でぬぐって、


指先を懐紙で清めて



…茶碗を



ひざ前に置く…




A子「お茶椀を見ないの?」





「……別に見たくない、」




A子「見たくなくても、見るの。」


B子「それが作法よ、」


C子「そうそう、」




「………ふ~ん、」








「けっこうな、おどんぶりで、、、」



挿絵(By みてみん)


(これは煎茶、今日のおやつ)




心をこめて点てた一椀を、仏に供え、人に施し、我もまた飲む




_千 宗室_

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