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あなたに会えてよかった
あなたは、いつも
野辺の片すみに
慈しみの笑みをたたえ立っているけれど、
不平も不満もないのですか?
どんなモノにも分け隔てない愛を捧げ、
晴れれば お天道さまを悦び、
雨が降れば 雨に感謝して、
自然のままに身をゆだね
道端の石ころにさえ
慈愛をそそぐ。
あなたを無視して通り過ぎる者にも
あなたに手を合わせる者にも
老若男女、誰に対しても
やさしい笑顔はかわらない。
わたしは、そんなあなたが
大好きです。
人の心は 弱いものだから
ついつい間違った道も歩くだろう。
後悔の念にさいなまれても
気楽に、気楽に、がんばれな。
媚びなく
作意なく
汝、自らを知れ。
ひたむきに
懸命に
急ぎもせず、
止まりもせず
待たず
待たさず
達者でな。
お地蔵さんは分身をつくり、衆生済度をなさるといいます。
だから、わたしも「詩」を通して、
読んでくれた方の心を少しでも和ませることができたら
幸いです。