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ダンジョンマスターは意外とホワイトな職業だった件  作者: 柏木 友
一章 ダンジョンマスター誕生
12/15

Aランク冒険者からダンジョンを守れ!その2 冒険者side

俺達はギルドからの依頼で、ダンジョンに来ている。


話によると前に来ていたBランク冒険者が全滅したらしい。


まぁ、俺らがダンジョン攻略すっからどうでも良いけどな。



☆ ☆


「クレ!今何階層だ!」

俺は戦士のクレに聞く。

「19!」

19か……早いなまだダンジョンに入って3時間ぐらいだってのにもう19……それにモンスターの数がすくねぇ。


「皆どう思う?」

俺の質問に皆考え、魔法使いのリリーが最初に答えた。


「罠……ですかね?」

「そうかもな……」

リリーの答えにクレが頷く。


「考えすぎじゃない?」

踊り子のミーは考え過ぎじゃないかと言うが、これは明らかに異常だ。

ダンジョンとはモンスターの寝床。モンスターとまだ30体しか会ってない何てオカシイ。


「罠かもな……」

俺の言葉に皆が黙る。


「どーするよ?進むか?」

そう、もう20層に行く階段の前まで俺らはついたんだ。


「進んでみませんか?調査に来たんですし……」

リリーの言葉は間違ってない。そう、俺らは調査に来たんだ。


「俺はリリーの意見に賛成だ」

「私も賛成よ」

クレとミーはリリーに賛成した。


「リーダーはどうするの?」

俺はどうすれば良い?これが罠なら多分この先で、モンスター達は待ち構えている。それでも調査の為に進むのか?仲間を犠牲にしてでも?


「おいおい、ミスト。お前らしくねぇぞ!いつもの様にチャラチャラして決めろや!」

クレの言葉に俺はハッとする。そうだ俺はこのパーティーのリーダーだ。俺がシャキッとしないでどうする!


「よし、皆行こう!」

「「「おう!(はい!)」」」

これから先にどんな地獄が待っていようが、俺らは絶対に帰還する!そして、あの娘に想いを伝えるんだ!



☆ ☆


「はぁぁぁ!!」

横切りをするが、ミノタウロスは軽く避けてカウンターをする。それをカバーに入ったクレが大盾で俺を守る。

そして、クレと俺は位置を変え、リベンジ攻撃を仕掛けるが、二匹目のミノタウロスが大剣で受け止める。そこにリリーのフレイムボールが飛んでくるが、三匹目のミノタウロスが鎌で魔法を切り裂く。

これの繰り返しだ。この三匹のミノタウロスはモンスターのクセに、連携が上手すぎる。まるで“同じ思考”を持ってるかの様に動く。


「キャ!」

叫び声の聞こえる所を見てみると、ミーが1番大きいミノタウロスに連れ去られていた。

俺はすぐにミーを助けようとするが、ミノタウロスに道を塞がれる。


「クソッ!」

ミノタウロスに切りかかるが、ミノタウロスは俺の2本の剣を片手で二つとも受け止めた。

すぐに引き抜こうとするが、尋常じゃない力で抑えられ引き抜けない。


そこに別のミノタウロスが俺に向かって斧を振り下ろす。

俺は剣を離し避けようとするが、俺の剣を抑えてるミノタウロスに脚をを捕まえられ転ける、身動きがとれず、斧に両脚をぶった切られた。


「がぁぁぁ!!脚がっっ!」


「ミスト!!」

クレーがカバーに入り俺を守る、そこにリリーがやって来て、回復魔法を掛けるが俺の出血量が多過ぎて無意味だ。


「ミスト!ミストっ!!」

リリー懸命に俺の名前を呼びながら、回復魔法を掛けるが血は止まらない。


「ぐはっ!」

次はクレがミノタウロスに殺られた。クレを見てみるが、クレは動かない。良く見ると下半身が無かった。


「あぁぁぁ!いやぁぁぁぁぁぁ!!」

リリーは発狂して、地面に伏せた。そこに鎌を持ったミノタウロスがやって来て、リリーの首目掛け振り下ろす。


リリーの首と体は離れ、リリーは死んだ。


「結局俺が最後か……」

自害用の小刀を首に当て、切り裂く。


そして、Aランクパーティーは1名を残して全滅した。

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