番外編 お伽噺の真相
500年前。とある王城の1角に〇〇と姫様はいた。
「〇〇様、お願いします…」
姫様は身分も気にしないで、、俺に頭を下げお願いをしてくる。
「俺が〇〇〇〇〇〇〇〇〇って分かってるのか?」
「はい…」
姫様が泣きそうな顔で頷く。ずるいな…男は女の涙に弱い馬鹿な生き物なんだよ…そんな事されたらっ!
「そうか…分かったよ」
俺は仲間を裏切る事にした。だって姫様美人で巨乳だし!しょうがないじゃん!?
「ありがとうございます!〇〇様!」
姫様が満面の笑みで俺に抱きついてくる。いい匂いだ。
☆ ☆
「〇〇様…」
仲間が俺を見てくる。すまない…すまないっ…!
「〇〇様…お願いします」
「〇〇様…我々は貴方様に従います」
「がぁぁぁぁぁ!!」
俺は仲間を全員斬った。一人残らず全員だ。やってて思うが俺は何てクズなんだろうって思う。
「〇〇様…今までありがとうございました」
最後の1人、俺と一番長い時間を共にした仲間が礼を言ってくる。
止めてくれ…止めてくれ!!
「ティラ…弱くて、クズな俺を許してくれ…許して…」
俺は涙を流しながら剣を構える。
「〇〇様…謝らないで下さい!私達は〇〇様を恨んだりしません…」
ありがとうございました。その言葉を聴くと俺はティラの首を切り落とした。ティラの首を見てみると“笑顔”で死んでいた。
「あぁぁぁぁ!!」
その後。俺は姫様に会いに行き、表面上は英雄になった。だが俺の心は晴れなかった。交尾をしても、俺の子の顔を見ても…
結局、仲間との大切な時間を俺は捨ててしまったクズなんだ。
俺は姿を消し、ひっそりと仲間との思い出の地で生涯を終えた。