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幕間

「荒神さん、どうしていつも無表情なの?」

「え・・・あの、妹に笑い方変って言われたことがあるので。」

大津先生は不思議そうに言う。

「笑った方が可愛いと僕は思うけどな。」

その言葉にうちの心臓が一瞬どくんと音を立てる。

あれ?この痛み、は何だろう。

うちは、大津先生に父親捜しを頼んだ時を思い出した。

水色のネクタイに、ピシっとアイロンのかけられたシャツ。

彼の授業は生徒に、地味に人気がある。

なんでも優しく答えてくれるからだそうだ。

怪訝そうな顔をしながらも、うちの頼みに真摯に答えてくれた。

思えばあの時から、無表情が苦しくなったような気がする。

「・・・善処します。」

曖昧な答えを先生には言ったが、うちの心はなんとなく騒いでいた。

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