はじまりの街
「人,,,人を探そう。」
そう、独り言を言ったものの、ここは全く知らない森の中、あてもなく歩くことは自殺行為だと知っている。
ならどうするか俺は知っている。
川を探せばいいのだ、さらに幸運にも目の前に川がある。
これは、ラッキーというしかないだろう。川があるなら下ればいいのだ。
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長い,,,長すぎる,,,一体どれくらい歩いただろうか、周りはもう薄暗くなりかけている。(やばい、どーしよう,,,)
そう思った瞬間、茂みからカサカサと音が鳴った。
(ベタだな)
そう思いながら思考を働かせる、このパターンは人が出るか見たことの無い生き物が顔を出すかのどちらかだろう。まぁ、戦闘態(逃げる準備)をしとけば問題ないと思った矢先その結果がでた。
俺はそれを見た瞬間ら目もくれずに逃げ出した。
後者だった圧倒的な後者だった、もう泣きそうな位、怖かった、牙の尖った二足歩行の猪が現れたのだ。
(今のは何だ、いや、見間違いだ、あんな 生き物がいるはずがない。)
「ハァハァ,,,も、もういないだろう,,,」
後ろを見た,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
「ギャアアアアアアア@#%*.!w?@#%@#」
もう嫌だ、見間違いじゃなかった、例の猪の様なものが二足歩行で走ってきてた。やばい、口の中に血の味がし始めてきた。
あ、俺はここであれに食われて死ぬ,,,
そう思った瞬間、声が聴こえて閃光がおきた。
「フラッシュボム!」
猪は目をくらまし方向感覚がなくなったのか走ってきた道を戻っていった。
「さぁ、こっちに!!」
訳が分からずに声のする方へ走り込む。
そこにいたのは、同い年くらいの人間(女子)だった。
「ハァ,,,ハァ,,,あ、ありがとうごさいます。」
声を振り絞ってお礼をいう。
「大丈夫だった?って、よくオークから走って逃げれたね。」
女性は笑いながら喋り出す、聞いていて元気の出る気持ちのいい声だ。
「私の名前はアリア、あなたの名前は?」
「俺は天宮竜巳、さっきはありがとう、ほんとに助かった。」
「アマミヤタツミ,,,じゃあ、タツミだね」
いきなり下の名前で呼ばれるのは違和感があるけど、気にせずに俺は、アリアに今までどうやってここまで来てなぜ、あぁなっていたかを説明した。
「なるほどね、なら、私達の街に歩きながら説明しようか。」
俺は村に向かいながら説明を受けた。
ここはユグドラシルという世界の人間界だという事、異世界からの人間は初めてではない事、さっき使ったのは魔法だという事、とても信じられなかったが信じるしかなかった。
いろんなことを話している間に街についた。
「到~着~、ここが私たちの街、ソルティアだよ。」
そこには、とても大きな街が広がっていた。