プロローグ
俺はたまに、ヒーローやアニメの主人公について考える。
誰だって一度は考えたことがあるだろう、このヒーローのように空を飛んでみたいとか、この人のように魔法を使ってみたいとかetc,,,
まぁ、それは人それぞれだが,,,幼い頃、俺もそーゆーのに少なくとも憧れていたと思う。その時の俺なら異世界に飛ばされた事を素直に喜べたかもしれないし、これから起きることを想像し心を躍らせたかもしれない。
しかし、しかしだもう、高3にもなろうとしている男子がいきなり突然、異世界に飛ばされたら、どういった思考を働かせるだろう,,,
俺、天宮 竜巳はこう考えた、ここはどこで、どうやって俺はここにきた?周りは見たことのない木々が生い茂っているし、虫だっている,,,どう考えても初見だ、初見の場所だ、どーしよう,,,。
~ ここで物語は少し時間をさかのぼろう、この謎の世界に飛ばされる前に~
天宮 竜巳は普通の一般家庭の一人っ子で何不自由なく育ってきた。部活をして勉強をしてただ平凡に生きてきた。部活だって楽しかったし、勉強だってまぁまぁ充実してたと思う。
そうこの日の夜も普通だったと思う,,,
部活から帰ってきて、米食って、風呂入って、ベットに入ったと思う。
次の日、起きて着替えて寝ぼけながらドアを開けて、一歩二歩進んだところで違和感がある事に気が付いた。
―フローリングじゃない?!土?!―
そこで振り返りドアを見たがそこにもう、ドアはなかった。
この物語はここから始まる。