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一。病弱ヒロインは、姉

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

乙女ゲーム『恋のスパイスは、ずんだ味』の世界に転生したエレクトラ・ヴィーナスです。

乙女ゲームでの役割は、ヒロインのヴァージニア・ヴィーナスの妹です。

このエレクトラ。

名前だけ出てるだけで、出番はない。

そして、なぜか最後にヒロインをイジメていたという謂われのない罪で断罪される。出番がないのに。何もしてないのに。

攻略対象の一人であるダニエル・ウラヌスのトラウマの原因。


乙女ゲーム『恋のスパイスは、ずんだ味』。

略して『恋のずんだ』。

内容は、よくある乙女ゲームなので省略。

さて、肝心の主人公の紹介からしてみましょう。

ヴァージニア・ヴィーナス。

幼い頃から、今でも変わらず病弱。

それでも、美しい心を失わず、心優しい少女。

出会う攻略対象たちの心の傷を癒し、その心で彼らを射止めて行く。

しかし、内心では妹を心の底から見下している。


イヤだな、こんなヒロイン。

ここ数日前、寝込んでいる美幼女な姉を見て、この世界が恋のずんだの世界だと思い出したのです。

よくある前世を思い出して気絶とか、赤子の時から記憶があり羞恥プレイとかはありませんでした。

なぜ数日前かというと、美幼女な姉は体が弱いので、両親が姉を気遣って私に会わせないようにしたのです。

両親は私を存在しない物として扱っていて、執事のセバスチャンから両親に私が王都の中心にある図書館に大人しく籠もっていることを伝えられて、これなら姉に合わせても大丈夫だと判断したとセバスチャンが教えてくれました。


美幼女な姉はというと、私の存在を知ってから、私に両親や家の使用人が構おうとするタイミングで、泣き叫び癇癪を起し自分の方だけに意識を向けさせます。

私としては図書館に籠もる邪魔をされるのがイヤなので助かっていますが、これは『心優しいヒロイン』としての行動ではないですね。


この世界には、『魔法』があります。

なので、私は図書館にある魔法書関連の本を読んでいます。

魔法を使うには、『魔法書を持って呪文を唱える』『杖を使う』『無詠唱』があります。

一番簡単な方法が、魔法書を持って呪文を唱える。

これについては、魔法書がなくても一言一句間違えずに呪文を唱えれば、魔法が発動します。

とにかく、詠唱呪文を間違わずに唱えるということですね。

次に、杖を使う。

これは、攻撃呪文を使う時に大変便利です。

攻撃対象に杖を向けて呪文を唱えるだけ。

対象に杖を向けることで、そこに意識を集中させるために使うのです。

最後に、無詠唱。

これが、一番おススメ。

厨二臭い恥ずかしすぎる詠唱呪文を唱えなくて済むのですよ!

私は、ものすごく頑張った。

詠唱呪文を唱えないために、日々、魔力増幅訓練を。

前世で読んだ小説を参考に、限界まで魔力を放出し、それを繰り返すというやつ。

そうすると、魔力が本当に増えました。

今では自分の周りに結界を貼り、魔法書を読みながら、無詠唱で魔法を使う練習をしています。

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