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ワイルドギース  作者: 黄昏のオメガ
第1章 傭兵軍団
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第3話 戦闘開始

「ワイルドギースだと…?」


頭は肩を押さえながらラルクを見た。その裏で手下達もざわめいていた。

それもそうだろう。裏の世界ではワイルドギース傭兵団を知らない者はいない。


ワイルドギースは傭兵団の中でも最強とも言われており、様々な依頼を解決してしまうプロフェッショナル集団だ。戦場で彼らを見かけたら死が訪れるとも言われ恐れられていた。そんな意味合いも含め多くの人々が彼らを"死を振り撒く死神"と皮肉を込めて言われている。


「死神だ。」


「俺、死にたくねぇ」


手下達はラルクを見て恐怖のあまり動けなくなっていた。そんな手下達を見て猪の頭は怒鳴った。


「お前ら!海賊の男だろ!相手は一人だビビるんじゃねぇ」


頭の一括で手下達は気合いを入れ直し武器を取りだし、ラルクに向けて攻撃態勢をとった。

ラルクはため息をするとやれやれと思った。


「まあ、どちらにせよお前らに明日は来ないからな全力で来いよ?俺一人でもお前らを倒すことできるぜ」


「ふざけやがって、やろうどもやっちまえ!!」


海賊達がラルクに向けて襲い掛かった。だがラルクは冷静だった。むしろこの状況を待っていたかのように。手下の一人が剣で斬りかかるがそれをかわし、リボルバーを手下の頭に向けて撃つ。


手下の頭から脳髄の混じった血が飛び散る。ラルクは撃たれた手下の剣を奪い、隣にいた男の腹に突き刺す。


男は悲鳴を上げ、ラルクはリボルバーを頭に撃つ。今度は二人の犬族の男が槍を持って向かって来た。だがラルクは片方の男の槍を掴むともう一人の男にぶつけて倒し引き金を引いた。


「さすがに多いな。やっぱり一人じゃ無理か…。」


「行け!大人数で攻撃すれば勝てるぞ!」


海賊の男が叫ぶと他の海賊達も襲い掛かった。万事休すかと思った瞬間。何処からともなくロケット弾が海賊達の方に飛んで行き、大爆発をおこした。


ラルクは爆風で少し煽られたが無事だった。ラルクはロケット弾の飛んできた方を見ると船倉にあるコンテナの近くに二人の男が立っていた。


「合図が遅いから来てしまったぞ、ラルク。」


タンクランチャーを担いだリックがいて、その隣にリザードマンの男リザールが大型ショットガンを持ち、黙って海賊達を睨んでいた。


「悪い、忘れていた。」


「忘れてたって…。おい。」


「まあいいじゃん、これで?」


そのやりとりを見ていたリザールが言った。


「おい、二人とも敵を忘れているぞ?」


それを聞いたラルク、リックは我に帰った。海賊達は少し困惑していた。こいつらこんな状況で何やってんだと見ていた。


「ふざけやがって!まとめて殺してやる!」


さすがにふざけてたかな。海賊達が切れてしまった。

「やれやれ。」


リザールが困った顔をし、手に持っていた大型ショットガンを構え、海賊の方に向けて引き金を引く。ショットガンから発射された弾丸は海賊の一人に命中すると爆発した。それはりゅう弾だった。


「海賊にはりゅう弾で充分だ。覚悟しな。」


続けざまに発砲し、海賊達を肉の塊に変えていく。リックもタンクランチャーの弾を装填すると狙いを定め発射した。


「くそ、こうなれば船長を殺してやる!」


鳥族の男が船長の体を刺そうとした。だが、それはかなわず。男の体が真っ二つになった。内臓と血がこぼれ床を汚す。船長の近くには虎族の男ラトルが大剣を片手で持って立っていた。


「作戦失敗か?ラルク。」


「失敗じゃねぇよ、ラトルのおっさん。作戦変更だよ。」


「作戦変更ねぇ~。まあ俺としてはいい判断だな。」


笑いながら大剣を振り回し、近くにいた海賊を切り裂く。


「よし!全員、海賊を片付けよう一人残らず。」


「わかった」


「了解」


「任せろ」


辺りは血と硝煙の臭いで充満していた。


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