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ワイルドギース  作者: 黄昏のオメガ
第1章 傭兵軍団
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第12話 ラビア王国

2時間後…。


エーアシア大陸 ブラタリア洋上空


「やれやれ、ボスも人使いが荒いよ。仕事が終われば次の仕事なんてな…。」


操縦席に座り軍用輸送機スペクターⅢを操縦しながらリックは隣に座るラルクに聞いた。


「そうか?俺はボーナスが支給されるから悪くはないぜ。」


ラルクは干し肉をしゃぶり、地図を見ながら答えた。地図はラビア王国全体地図が記載されていた。マジかよとリックは呆れながら言った。確かに傭兵とは何かしら不便である。正規軍よりも高い報酬が貰えるが、その反面多くのデメリットもある。


例えば捕虜になった場合正規軍であれば国際条約により命は保証される。しかし傭兵はその条約は適用されず、最悪拷問を受けてぼろ雑巾のようにされるのは傭兵であれば誰でも予想は出来る。


「リック、そんときは自殺用に飲む薬、あるだろ?」


「やだね。俺は自殺なんかしたかねぇよ。薬は首元にぶら下げているが絶対使うことはないね。」


「そうだな。俺も使うことはねぇな。」


薬、傭兵団は全員自決用に劇薬入りのカプセルの入ったブレスレットを首元に下げている。ワイルドギース傭兵団は入隊の際にこれを渡す決まりがある。実際誰も使用した前例はない。


「しかしよ、リック。この輸送機少し揺れてないか?ガタガタ音もするけど。」


「ン?ああ、こいつ払い下げのやつだからな~。整備をしてんだけどな。」


そう言うがこのスペクターⅢはもう30年以上経っている老朽機である。それでも現在でもこの輸送機は改良を重ねた発展型もいくつもある程のベストセラーになっている。


「でもこいつ操縦しやすいんだよな。それとプロペラエンジン式だし。」


「まあ、別にいいんだが。お、見えたぞ。」


ラルクが前方を指差すと陸地が見えてきた。すると通信機から応答が入ってきた。


《接近中の輸送機へ、こちらアメギリア連邦空軍。所属と飛行目的を明らかにせよ。》


ラルクが窓の外を見ると連邦軍の戦闘機が2機いつの間にかいた。ラビア王国には連邦軍が平和維持のため駐屯している。理由は王国で起きた紛争に同盟国として武力支援をしているためだ。


「あれはワイバード戦闘機か。対空ミサイルをあんなにぶら下げてるぜ。」


「そろそろだろうと思ったよ。」


リックは通信機の周波数を合わせ、ヘッドセット越しに空軍機に返答した。


「こちらトランスポーター520貨物輸送機。搭機は医薬品を輸送中。コードM、どうぞ?」


《了解、トランスポーター520へ入国を許可する。空港に着き次第管制官に従うように。》


戦闘機はそれを言うと速度を上げ、輸送機から離れていった。


「ボスに言われた言葉…案外魔法の言葉だよな?」


「普通だったら撃墜されちまうよ。」


「ははは。」


ラビア王国国際空港が見えて来ると今度は管制官から応答があった。リックは簡単なやり取りを終えると民間の航空機、魔導船専用の滑走路とは別にある自家用機専用滑走路へ行くため輸送機の速度をゆっくりと落とし滑走路に着陸態勢に入った。


ラビア王国は砂漠と海の境にある国でエーアシア大陸最大の交易都市でもある。ありとあらゆる物資の輸送中継地点なためか様々な国の貿易船が多く立ち寄る。中でもムアグアイ港が有名だ。ラビア王国は高級香辛料ムアグアイの原産地でもある。このムアグアイが多くこの港から世界に輸出されたことから名前の由来だと言われている。

(諸説あり)









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