始まりは掲示板~女性編~
織田が掲示板を見てる一方で、ある女性3人組が掲示板に向かっていた。
それは、その時のお話。
「うわー混んでるわねー。」
「・・・みんな見てるから・・・。」
「ふん!今更叫んだって何も起きないのよ!!」
そう、今更自分の点数の低さで叫んだって何も変わらない。
そうなったのは、自分自身がいけないんだから。
まぁ天才と凡人の違いもあるけどね。
「もう。こうなる事分かってるのに、なんで見るのよ!!どーせ私が1番なんだから!!見なくてもいいのに!!もうっ!!!」
私は、そう言って2人を睨んだ。
「分からないよー。もしかしたら、天才君が現れたりするかもよー。」
と、1人はくすりと笑いながら言う。
「・・・私は・・・総合点数見たかったから・・・・。」
もう一人は無表情に言った。
「確かに、総合点数は見たいわ。でも、私より天才は絶対に現れない。なぜなら私は常にトップなんだから。」
私がそう言った瞬間、笑いながらすれ違う男がいた。
え!
今の人何?
1人で笑うなんて・・・・・キモっ!!
余りの気持ち悪さに鳥肌が立ってしまった。
「まーそうだけどねー。….ってあれ?どうしたの?」
「今、1人で笑いながら歩いている男がいたわ。」
「え!本当!?そんな人いたんだ。テストの点数で頭の中が壊れちゃったのかな?」
「・・・珍しい・・・学校だから・・・そういう人も・・いるのかも。」
珍しいからといって、一々テストで頭が壊れてたら日本は大変よ・・・・。
「さて、そんな変な人の事は置いといて見よう!」
「だから、見ても意味が・・・・。」
「・・・?・・どうしたの?」
無い
「・・・・・無い。」
「何が無いの?」
あたしの・・・・・
「あたしの名前が・・・・・なーーーーーーーーーい!!!!!!」
「嘘!?あるでしょ!!」
「無い!!あたしの名前が・・・・。1位の所にない!!」
「え!?・・・本当だ。」
1位の所に、織田 圭介という名前が載っていて、その下にあたしの名前が載っていた。
「誰!?こいつは!!」
あたしは、2人の方を睨んだ。
「知らないよ!でも、本当に天才君いたんだ・・・。」
「しかも・・・満点・・・だね。」
あたしが負けるなんて・・・。
ありえない。
ありえない。
ありえない。
ありえない!!
……ふふふふふふ
「いいわ。いいわ。これは私に対して宣戦布告ね。」
「え?どうしたの?ちょっと怖いよ。」
「頭・・・壊れちゃた・・・みたい・・・だね。」
と二人は引き攣った顔しながら私の顔を見る。
でも、そんな事気にしてられる余裕は私には無かった。
「いいわ。受けて立とうじゃない!!」
私は携帯電話を取り出して、ある所に電話した。
「あたしよ!!至急、織田圭介という人間を私達のクラスに入れなさい!!これは、決定事項!!いいわね!!!」
と私は叫びながら言った。
「あらあら。本気だね。」
「・・・どうなるかな?」
と言う2人だが、しかしながら面白そうに笑っていた。
「どうも、ならないわよ。」
私はそう言い、もう一度掲示板の方を向き、織田圭介という名前を見た。
「歓迎してあげるわ。・・・織田・・圭介!!」
私はそう言い笑った。
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