平穏な日が・・・
3000年のある日・・・・・・
「キーンコーンカーンコーン」とチャイムがなった。
生徒たちの騒ぎ声が聞こえる。「席に着け!」と先生が叫ぶ。
この時代でも昔でもいつでも見られる風景だ。
「授業始めるぞー」先生が言うとザワザワと生徒たちが席に着き
授業の準備をしはじめた。この時代が昔と違うのは教科書ではなく
昔で言うパソコンのような物で授業をすると言うのと順位によってクラスが違い頭の
良さでおおげさに言えば6歳児でも高校生にも社会人でもなれる。
「今日は300年前に我々の故郷と言うべき地球が異常な変化をとげたことについて
勉強する。300年前地球に何があったか分かる者手を挙げなさい」
いち早く手を挙げたのは、めがねをかけた真面目そうな男の子。
その子の名は鈴木 拓斗順位はクラス3である。
「では拓斗」名を呼ばれ立ち上がりはきりっとした声で言った。
「はい我々の故郷地球は異常気象が発生し人々が住めなくなりました逃げ遅れた
数百万という人が行方不明または死亡が確認されています。」
「そうだ、では異常気象により住めなくなった。詳しく言うとどういうことか分かる者」
この質問には誰も答えられなかった。すると、後ろの席からこえがした。
ボソボソといっていてよく聞こえないが先生はこれを聞き逃さなかった。
「言いたいことがあるなら手を挙げろ黒!」
名を呼ばれたのは光豪 黒順位クラス2の女の子だった。
「いや・・・え、えっとそ、そのですね。・・・・あ、あはははは・・・・・・」
急に名を呼ばれ訳の分からんことを言っている。
「答え分かっているんだろう」先生が言うと、あせりながら答えた。
「い、いやーま、まったくわ、分かりませんよ」誤魔化しているのが見え見えである。
当たりまえ先生にもそれが分かった。
「分かっているんなら誤魔化さんでもよろしい」と言われシブシブこれに答えた
「異常気象が起きたあとなぜか地球が心をもち異常気象をさらに進行させ
人々が住めないようにしました・・・・・・・」
「そうだ、なぜ知っていることを隠したか知らんが
分かっとるなら堂々としていてよろしい」座ろうとする黒を見ながら先生は言った。
なぜか、拓斗は悔しそうに黒を見ている。こんな感じで授業続いていった。
そして、終わりのチャイムが鳴った。
「今日はここまで」先生が言うと一人の可愛い女の子が
「起立、礼」と言った先生が出て行くと、生徒たちはザワザワと席をたち始めた。
「さっきのは僕へのいやみですか」と拓斗は黒に近ずきながら言った。
「えっとそんなんじゃないんだけど・・・・・」困りながら黒が言っていると
周りに二人の生徒が来た。一人はあの可愛い女の子で名は佐藤 優花、チャラそうな
男の子は火城 竜輝だ。
「たしかにちょっと気になる」と優花が言うと
「まあまあ、そんなに探ってやるなよ」と竜輝がいった。
そう言った竜輝を見て拓斗と優花は、びっくりした。なぜなら、竜輝はこういう事に対して毎回、かなり相手を問い詰めるからだ。そんな竜輝がこんなことを言えば当然である。
「竜輝、どうしたの?今のかなりあんたらしくないよ。昨日変なものでも食べた?」
優花が本気で心配そうにいった。
「なんだよ、俺が誰にでも、無神経に問い詰める男と思ってたのかよ!」
ちょっと切れ気味に、うんざりしたように言った。それを聞いて、拓斗と優花は真顔で
「うん」と言った。
「まあ、そう言ってやるなよ。竜輝はいいヤツだよ。人が傷つくようなことは言わない、
ギリギリまで問い詰めたりはするけど、あたしのことは、時が来たら話すよ。ゴメン」
と黒が言った。その時の表情は、なんか悲しいような、つらいような感じだった。
まるでそんな日が来ないでほしいと願っているようだった。「それよりさ・・・」黒が何かを言おうとしている時キュイーンキュイーンとサイレンが鳴った。
このサイレンは民間人には避難警報、軍人には戦闘準備をしろという事を知らせる警報だ。
このころ人間はある者と戦っていた。それは、地球の意識態で人々はそれを意球と呼んでいた。
「なっ!まっまさか」「嘘でしょう」「いっイヤーーー」「クックソがーー」四人がそれぞれ
叫んだ。「早くシェルターに迎え」竜輝が叫んだ。その瞬間教室が一瞬に恐怖に包まれた。
みんな一斉に廊下に向かいにあるシェルターに向かった。
「ダメだ、二人は入れない」一人の男の子が言った。それを聞いて黒と竜輝は
「先に行ってあたし達は後で行く」「ああ、心配しなくてもいいからな」
と言った。
「えっ!そんな二人を置いていけないよ」「そうですよ。光豪さん。あなたは僕の
ライバルなんですから」と優花と拓斗が言った。他の皆もそんな事出来ないという目で
二人を見ている。黒が優花の手を持って言った。「大丈夫、絶対後で行くから、あたし達の本当の事言うために、本当は言いたくなかったんだけど・・・・言わなきゃいけなくなったから・・・・」その時、窓ガラスを激しくたたく音が響いた。窓ガラスには、変な生き物が張り付き、窓ガラスを叩いている。「ちっ早すぎる、軍の奴らは何やってんだ」
竜輝が言い終わった瞬間パリーンと音がして、ガラスが砕けた。そして、そいつの腕が伸び黒の足に絡みついた。「なっ!くそ、離せ」と黒が言うと同時にシェルターの扉をロックした。その顔は笑っていた。「黒ーーーーーーーーーーーーーー!」優花が叫ぶ。竜輝は、
背を向けやつらと向き合っている。優花と拓斗を乗せたシェルターは地下へと向かっていった・・・・・・