天聖日本創設
こんにちは、シークレット伯爵です。
本格的なSFです。
評価が高ければ連載しようと考えています。
よろしくお願いします。
日本中の人々が正月を満喫し、家族との、あるいは親戚との交流を楽しんでいたところ、奇妙なニュースが流れた。それは最近できた新しい宗教『朝日天導教』からのものだった。
朝日天導教は様々な事件を起こし、日本を恐怖へと導いていた宗教だ。
さらに、その奇妙なニュースは日本を史上最悪の殺戮国へと導いていくものだった。
【2050年1月1日】
オレの家では正月に祖母の家に泊まり、食事や話などをするのが恒例になっていた。
「雄助、これもお食べ」
「うん、ありがとう」
オレは祖母が作ったおせち料理を食べながら正月番組を見ていた。
画面がCMに切り替わった。
「おいしいよ、さすがお婆ちゃんだ」
そんな事より番組の続きが気になっていた。
「そうかい、たくさんあるからどんどん食べてね」
「いや、もういいや」
そうこうしている間にCMが終わり再び番組が始まった。
その番組はお笑い番組で、芸人の中で一番面白いものを決めるという内容だった。
普段はお笑いに興味ないオレだが今日はたまたまそれを見ていた。
お笑い番組の面白さに17年間気付けなかったことを後悔している。
『はい、ミカンとリンゴさんありがとうございました。では、臨時ニュースです』
『ミカンとリンゴ』とは最近人気のお笑い芸人だ。
テレビをつけるといつも出演している。
「臨時ニュース? 今一番いいところだろ。生放送だぞ!」
オレの兄、『白鳥祐樹』は激怒していた。
「まあ、兄さん、臨時ニュースってくらいなんだから大事なことなんじゃない?」
「ああ、そういうことか」
兄はオレと違い冷静さに欠ける。
『えぇ、朝日天導教の朝日憲和さんよりお知らせがあるそうです。では、朝日さんどうぞ』
――――ドキュン――
テレビの中に銃声が響きわたる。
さっきまで喋っていたニュースキャスターが目の前で血を流して倒れている。
『はい、みなさん。こんにちは、朝日です』
奇妙な仮面を顔につけ、黒いスーツを着た男が倒れているニュースキャスターの上に立ち、機械編集された声でこう続けた。
『コノ者ハ日本人デス。ナノデ殺シマシタ。コレカラワタシ達ハ日本人ヲ全員殺シマス。新シイ日本ヲ創リマス。後ノコトハ私達二任セテクダサイ』
すると、テレビ局の中に何十もの銃声が響く。
局内の人間は全員死んだ。
意味がわからなかった。
「おい、どういうことだよ! オレ達殺されんのか?」
「おおぉ、なんて恐ろしいんだ」
おそらくこの放送は全局で流れている。
政府はこれをどうするんだ?
すぐに屈してしまうのか?
朝日天導教の人間は、数万人だ。
このままでは戦争が起きる。
奴らの戦力はこの日本の倍じゃきかない。
画面が日本地図に切り替わる。
『エー、各地ニ『天使』ヲ送リマス。北海道ニハ1000人。本州ニハ50000、四国ニハ500人。九州ニハ700人。沖縄ハ100人送リマス。逃ゲテモ無駄ナノデ、オ近クノ朝日天導教ノ神殿ニ自首シテモ構イマセン。ヨロシクオネガイシマス』
どうやら逃げても無駄らしい。
『天使ハ、日本人ヲ見ツケルと背中ニ装備シテイル『ガスポンプ』ノ中ノ毒ガスヲ放射シマス。天使ヲ送ルノハ2月1日デス。残リノ人生ヲ楽シンデクダサイ』
奴がそういうと画面が真っ暗になった。
これは雄助の生き残るための戦い。
どうですか?
少し暗いですね…
感想待ってます。
臨時ニュース
私の作品をほぼ全て読んでくれた方がいます!
すんごい嬉しいです!!!!
評価もすごく高い!
ありがとうございまーす!!!!!
では、次回作にこうご期待!!