誰かの冒険
98話目です。
「これは……剣…か」
ふと右手に握っているものを見つめて考える。
「そうか…。ここは大迷宮…。
冒険をしていたんだ…!」
ここは不思議な大迷宮。
見たことのある…でも、見たことのない何かが、
そこを漂っている。
仲間の元へ駆け寄ろうとしたが、仲間は気づいていない。
「おーい!みんな!待ってくれよ!」
「おーい!みんな…!みんな…?」
突如、遮るように巨大な竜が現れた。
そいつはいつでもやれるぞ?と見下ろしている。
「巨竜か。俺が誰だか知ってんのか!?
いいぜ!一撃で仕留めてやるよ!
この"聖剣■■■"でな!」
自らも驚くほどの剣捌きだった。
"聖剣■■■"の力なのか、己の力なのかはわからない。
巨竜は瞬時にその地に伏せた。
「竜なんて俺の相手じゃねーな!」
そしてまた走り出す。
「あれ…?どこに行くんだっけ…?」
走っているうちに洞窟に入っていた。
「いつの間にこんなところまで…。
にしても洞窟か!冒険って感じだぜ!」
ゴブリンの群れが立ちはだかった。
「お前らごとき…これで十分だぜ!
火球よ。敵を燃やし尽くせ!ファイアボール!!」
ゴブリンの群れは激しい炎に焼かれ、消し炭となった。
「今日も絶好調だな!
魔力が増えたのか全然疲れねーな!
こりゃどこまでも行けそうだ!」
剣を振るい、魔法を放つ。
盾で防ぎ、いなし、反撃する。
みんなは俺が守る。
みんな……みんな…?
そう、ずっと旅して…。
な!■■■■!
あれ…?誰だ…?
俺は1人で戦える。
この迷宮を攻略できる。
まだまだ冒険は始まったばかり。
「よし!どんどん行くぜー!俺についてこい!
…って誰もいないんだっけ」
1人で来たのか?ここまで?
「すげーな俺。ちゃんと強くなってんだな。
さて、次はどんな敵だ?
なんでもかかってきやがれ!」
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