予兆の予兆
96話目です。
オリバーが宿に戻ると既にみんなが集まっていた。
ヒルダ「あら、オリバー。どこかに行ってたの?」
オリバー「あ、うん。ちょっと街の外を見に…ね」
ジラト「様子はどうであった?」
オリバー「うん。何人か出かけて行ったよ。
確かに冒険者とは思えない装いの人もいた…。
何となく不気味だったね…」
ヒルダ「この辺りの小迷宮は稼げるらしいわ。
だからみんなこぞって挑むんじゃない?」
オリバー「うん…そうだといいけど…。
そう言えばガッツは?遅くない?」
ジラト「我が出るついでに部屋を覗いてみたのだが、
既にどこかに出かけていたようだな」
ヒルダ「え、でもさすがに1人で迷宮には向かわないよね…?」
オリバー「ガッツが1人で行っても何もできないだろうし、
そんなことしないと思うよ?」
ヒルダ「はぁ…。ったく、どこで何やってんだか…」
ガッツ「おーい!ごめんごめん!待たせちまったな!
この店が朝からけっこう並んでてさ…。
でもすげー美味いぞ!みんなの分もある!」
ヒルダ「もうっ!何やってんのよ!ちょっと心配しちゃったじゃない!」
ガッツ「心配?俺は1人じゃ行かねーよ!
みんな早起きして迷宮探索なんて気合い入ってるよな!」
オリバー「ガッツも見たんだね。
気合い…?入ってたかなぁ…?」
ジラト「皆集まったのならそれで良いではないか。
今日も街の調査と聞き込みであろう?
ならば、それぞれの向かうとしよう」
ネフィア「そうですね。皆様が調査をしている間、
私は街の入り口を見張っておきます。
オリバーさんの言葉が少し引っかかってて…」
オリバー「ネフィア、助かるよ。
僕は僕でモヤッとしていることを、
解消しに行かなきゃならないから」
ガッツ「俺はもう一度冒険者ギルドに行ってくる!」
ヒルダ「私は引き続き神罰について…ね」
オリバー「ジラトはどうするの?」
ジラト「我は、異種族が集まる酒場があると聞いてな。
そこを訪ねてみようと思う」
みんなそれぞれの場所に散って行き、次に集まるのは今晩になった。
その夜。
オリバー「みんな集まったね」
ヒルダ「今回は遅刻しなかったようね、ガッツ」
ガッツ「いつまでもグチグチやめてくれよ。悪かったって!
もう遅刻しねーからさ!今度はちゃんと時間に気をつけて並ぶよ」
ネフィア「あの…あれ、美味しかったです…」
ガッツ「だろ!?いやー、ネフィアはわかってんなー!」
そんな雑談を交えながら共有を終えた。
明日は小迷宮の探索に行くことになった。
それに備えて早めに解散した後、
オリバーは寝床につきながら考えていた。
オリバー「やっぱり、夢…か…」
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