興味
92話目です。
アルカ=ヴァリス「お前は、なぜ夢を見ないのだ…?」
オリバーはそう問われて初めて気づいた。
よく考えれば生まれてから一度も夢を見たことがなかった。
問われるほどのことでもなかった。
オリバーにとってそれが当たり前だったからだ。
オリバー『僕が夢を見たことがないってよくわかったね。
でも…なんでそんなこと知ってるの?』
アルカ=ヴァリス「私はこのように顕現するよりも、
夢に現れる方が容易なのだ」
オリバー『夢のお告げってわけね。
わざわざそっちに出てこようとするってことはさ、
こうやって現れてる時は何もできないんだね。
……神罰を与えたり…とかさ』
アルカ=ヴァリス「ふっ…。お前にこそ…与えたいものだな」
オリバー『やっぱできないんだね』
神は少し間をおいて問いかけた。
アルカ=ヴァリス「…お前、名は何という?」
『オリバーだよ』
アルカ=ヴァリス「オリバー…。やはり初めて聞く名だ…。
オリバーよ。何を調べていたのだ…?」
オリバー『この大陸について調べてたんだ』
アルカ=ヴァリス「"大陸"…だと…?まさか、渡ったのか…?
どこから来た?この国に来たと言うことは…西か?」
オリバー『中央だよ。ここは北だよね?』
アルカ=ヴァリス「中央だと…!?
…ここへは渡れないはずだ…。なぜ…どうやって…?」
オリバー『じゃ、調べ終わったからもう行くね』
アルカ=ヴァリスはオリバーの声に気づかず、独り言に夢中だった。
その夜、宿にて。
「お、オリバー!帰ってたのか!」
夜の街を散歩していたガッツが帰ってきた。
「ちょっと前にね。
もうこの国に留まる理由もないし、
次の行き先を考えてたんだけど…」
「お!どこいくんだ!?」
「久しぶりにダンジョンを攻めようと思う」
「おー!冒険じゃねーか!!どこのダンジョンなんだ?」
「"巨人の悪夢"…。完全に未知の古代迷宮だよ」
"巨人の悪夢"―――。
そこは、濃霧に包まれた広大な湿地帯。
悪夢…。夢を見ないオリバーはどのように立ち向かうのだろうか。
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