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神の独白
91話目です。
私は、アルカ=ヴァリス。
数千年前から神の座を手に入れ、君臨している。
私は、人々に加護や罰を与えることができる。
その方法はただ一つ。
その人物の見る夢に現れること。
人々は我々が夢に現れたことは覚えていない。
知らぬ間に力を手に入れている。
この数千年、数多の人々の夢に潜り、神判を下した。
だが、直接生死を操ることはできない。
神は人々の祈りを聞き入れ、叶える為に、
また、神に背く者に罰を与える為だけに存在しているからだ。
しかし、数千年後の今、私が未だ経験したことのない事態に陥った。
夢を見ない者が現れたのだ。
この数千年で初の出来事だ。
ただの人族だ。
それに他の神に加護を与えられたわけでもない。
我々"神"は、こやつを覗くことも監視することもできない。
我々の選択を受けることができない。
我々が選択することができない。
この世界史において唯一無二の存在だ。
この者と接触するには現世に顕現し、直接の対話を試みるしかない。
実に…興味深い…。
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