魔族奴隷ネフィア
84話目です。
オリバー「ひとまず安全なところへ行こうか…っていってもな…」
ネフィア「この国に安全な場所はありません。
特に私たち異種族にとっては…」
オリバー「そうだね…。僕と一緒にいるのが安全かもね」
ネフィア「どうするつもりなのですか…?」
オリバー「この国の闇を暴く。
そして虐げられている者をみんな解放する」
ネフィア「あなたに何のメリットがあるというんですか?」
オリバー「そんなものないよ。ただ…許せないんだ…!」
ネフィア「そうですか…。変わった人です」
オリバー「ネフィアはなんでこんなところにいるの?」
ネフィア「私は―――」
変生樹海の奥地で平和に暮らしていたこと。
いつ襲撃があってもいいように鍛錬を積んでいたこと。
開拓者の一団に見つかってしまったこと。
森から連れ出されたその時から魔法が使えなくなったこと。
とある貴族に売られ、奴隷として暮らしていたこと。
親の安否は不明なこと。
奴隷の魔紋により、自らの詳細を話すことを禁止されていただけに、
爆発したかのように涙を流しながら語ってくれた。
オリバー「君も…神罰を受けてしまったんだね…。
使える魔法はある?全部使えない?」
ネフィア「色々試して見たんです。
使えないわけじゃありませんでした。
どうやら全ての魔法が自分に跳ね返ってくるようです」
オリバー「全反射…。ってことは、身体強化や隠蔽魔法みたいな、
自らを変化させる魔法は使えるんだね?」
ネフィア「それだけでそこまでわかってしまうなんて…。
あなたは魔法にとても詳しいんですね。
この…忌々しい魔紋も壊してくれましたし…」
オリバー「元研究者だからね。
なら、ある程度は自分の身は守れるんだね?」
ネフィア「はい。でも…長く戦闘はしていませんでしたので、
かなり体がなまっているかと…」
オリバー「なら、今から軽く組手をしようよ!」
ネフィア「えぇ!?今、ここでですか!?」
オリバーとネフィアの組手が始まった。
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