表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神罰の英雄たち  作者: Anon
北の大陸編(中編)アルカ=ヴァリス教皇国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/143

飼われない奴隷たち

80話目です。

傷の冒険者「……ここから出られねぇ理由か?」


男は、袖をまくった。

そこには、淡く黒ずんだ魔紋が刻まれていた。


ヒルダ「……それ、街の奴隷にも同じのがあったような……」


傷の冒険者「似てるだろ。実際は同じもんだ」


ジラト「……同じ、だと?」


傷の冒険者「あぁ。違いは1つだけだ。

人に仕える紋か、国に飼われる紋か…

国に従わなけりゃ、この紋が容赦なく命を奪う」


オリバー『……じゃあ』


傷の冒険者「俺らは後者だ。

誰にも仕えねぇ自由の代わりに、光の下で生きる資格を奪われた」


男は笑った。乾ききった救いのない笑いだった。


傷の冒険者「だからここは"死人の町"なんだ。

魔紋を刻まれた時点で、俺らはもう死んでる。

ただ……気まぐれで、生かされてるだけさ」


ガッツ「そんなのおかしいじゃねーか!!

冒険者は自由の象徴だろ!?

なんとかできねーのかよ!!」


傷の冒険者「他所から来ただけのお前らなんかにわかるかよ。

どれだけのことを試してきたと思ってやがる。

もうここで死と共に生きるしかねぇんだよ!」


オリバー『なんでそんなデメリットしかないものをつけてるの?』


傷の冒険者「最初はこんなもんだと思わなかったんだ…。

冒険者の証だからって…みんな…つけてるって…。

でもソイツらは全員グルで…。

完全に騙された…!」


オリバー『じゃあ、つけられなきゃいいんだね?』


傷の冒険者「そんな簡単なもんじゃねぇ!

俺は騙されてつけられた。

だからほら、どこも失ってねぇ。

だがな…、アレ見てみな…」


傷の冒険者が指さした方には、

眼帯をした冒険者や片腕がない冒険者、義足の冒険者など、

どこか欠損した人達が沢山いた。



拳を握りしめてずっと聞いていたジラトが口を開く。



ジラト「オリバーよ……出てゆくのか?

いや…引き留めはしない。だが、我はここに残りたいのだ。

…少々、用事を思い出してな」



オリバー『やっぱ気が合うね、ジラト』


ご愛読ありがとうございます。

これからの投稿の励みになりますので、

宜しければブックマークと評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ