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神罰の英雄たち  作者: Anon
西の大陸編(前編)

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145/191

近くて遠い

144話目です。

「って…!結局歩くんじゃん!」


すぐそこにあった古代迷宮"千年竜の背骨"は、遠かった。


オリバーたちが降り立ったのは、山脈の尾に当たる部分で、

迷宮部分からは程遠かったのだ。


「入り口は頭だからなぁ。

まあ、中腹からも入れるっちゃー入れるんだが…、

ありゃ入るもんじゃねぇぞ」


『クラウンはこの辺りに詳しいんだね』


「ま、俺はこの"大陸"出身だからよ!

ジラトもそうじゃねぇのか?

"千年竜の背骨"には竜人族の集落があるって噂だぜ?」


「やはり…そうであったか。

もうその頃の記憶が薄れてしまっていてな。

我がどこで生まれ育ったのかなんて気にもしていなかった。

だが、この地に降り立った時、なぜか"帰ってきた"と思えたのだ。」


「なあ、オリバー。

冒険ついでによ、ジラトの故郷も寄ってやらねぇか?」


『そうだね。クラウンの意見に賛成だ。

"いつもお世話になってます"って、挨拶しなきゃね』


「すまないな。完全に私用だが…よろしく頼む」


「ジラトの故郷かー!どんなだろうな!」


「こんなバカでかい竜人族が沢山いるんでしょ?

間違って潰されちゃいそう…」


「ヒルダさんは声が大きいから大丈夫ですよ!

小さくたって存在感は誰よりもあります!」


「ねぇ、ネフィア。あんた褒めてんのそれ?

だとしたら下手すぎよ!」


「え…?そうでした…?」


「ハハハッ!いつもこんな感じで旅してんのか!

そりゃあ、長旅もできるわけだ!」


「いつもヒルダがうるせーんだよ!

二言目には…いや、第一声から文句だからな!」


「ガッツ、お前も十分うるせぇよ?

声がでけぇんだよ!」


「え?そうか?普通だよな?オリバー。」


『う、うん。僕にとっては…ね』


「オリバー、お前は優しい奴だよなぁ。

そう言えばさ、ガッツは何で盾を二つも持ってんだ?」


「あー、これか?そうだな……」


ガッツを始め、仲間たちの身に降りかかった不運を語った。



「うぅ…。なんなんだよお前ら…!

全員が絶望を引きずってここまで来てんのかよ…!

そんな状況でそれでも生きようって思えるだけで表彰モンだぜ?

それなのによぉ、世界を知る為の冒険まで……!

エラい…!お前らはエラすぎるぜ…!」


「ガイコツでも涙って流れるのね…」


「クラウンも、私たちと似てますよね。

だから、引かれ合うものがあったんじゃないかと思います。

あなたもここまでよく生きてましたね、偉いです」


「ネフィアー!泣かせにくんじゃねぇよ、ったく…!」


『僕たちは"呪い"で引かれ合ったんだ。

きっと偶然じゃないよ』


「俺の受け入れが早かったのがやっと腑に落ちたぜ…」


「腑…ですか?」


「なんだネフィア!無いって言いてぇのか!?あ!?」


「いつまで漫才してるのよ!

ほら、次の町が見えてきたわ!

今回は意外と近かったわね」


『着いたら宿を探して情報を集めたい。

みんな"千年竜の背骨"に挑んだりしてるのかな?』


「迷宮本体に挑む奴は正直、ただのバカだな。

噂でしか聞かねぇけど、人が挑む規模じゃねぇらしい」


『そっか。まあ、どんな所でも行くんだけどね。

クラウンもバカになる準備はできてる?』


「やっぱ、そうだよな。

ああ、一緒に行くって決めたんだ!

一蓮托生だぜ!」


そして、当然のように町に足を踏み入れた彼らは、

まだその状況を分かっていない。


竜人族、アンデッド、魔族と共に歩く人族。

そしてそれを引き連れている仮面の男。


それだけで、たちまち噂は広がり、

町の自警団の警戒対象になっていた。


この町での波乱の渦中に、彼らはいた。

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