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神罰の英雄たち  作者: Anon
北の大陸(後編)

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116/163

出発

115話目です。

「挨拶もなしにいくつもりか?」



街の入り口でカイムが待っていた。



『ここに来ると思ってたから』


「ふっ。そうか。…もう行くんだな」


カイムは名残惜しそうに言った。


『うん。次の目的地は果てしなく遠いから』


「…全部終わったら、冒険譚聞かせてくれよ」



オリバーは仮面を外し、カイムの目を見た。


「ちゃんと帰ってくる。

それまで迷宮都市《レム=グレイヴ》は任せたよ」


「ああ。任せておけ。

ティナもここに連れてきたかったが…

あれはもう別人だからな」


「気にしなくていいよ。

記憶か肉体か精神か…何をもって個人とするんだろうね。

その答えもカイムなら導き出せると思う」


「ああ。楽しみに待っていろ。

ガッツ、ヒルダ。

お前たちも成長したな。

オリバー1人で出来ることなんてたかが知れている。

それは今回の攻略で身に染みているはずだ。

支え合って信じ合って、やっていくんだぞ」



「俺だって痛いほどわかったっての!

だけど、色々ありがとな!」



「あなたが居なかったら、

私たちはあそこで終わってたから。

本当に感謝してるわ」



彼らは、友との別れの言葉を交わし合い、

それぞれの旅路へと向かった。




迷宮都市《レム=グレイヴ》

『巨人の悪夢』

彼らはここで希望をへし折られた。


恐怖と挫折と絶望にそれがうわべだと思い知らされ、

本当の希望とは何かを教えてもらった。


彼らの人生観をも変えうる経験となったこの冒険は、

今後どう関わってくるのか。

それはまだ誰にもわからない。

彼ら自身の手で掴み取る未来が物語ってくれるだろう。


次の行き先は、古代迷宮『悪魔の策略』

この迷宮はまるで、

最初からここに辿り着くことがわかっているかのように、

彼らを待ち受けている。






東の果てを目指すオリバー一行は、

出発から2ヶ月後、

吸い込まれるように入り込んだ深い森の中で、

進路を失い彷徨っていた。



オリバー『ここ、どこだろ?』


ヒルダ「ちょっとオリバー!しっかりしてよ!」


ジラト「オリバーだけの責任ではない。

我ら皆、道に迷ったのだ」


ネフィア「こんなところで迷って大丈夫なんでしょうか?」


ガッツ「どこ行っても、森!森!森!

ったくうんざりするぜ…!」


『ティリル、この森に入ってからずっと静かなんだよね』



「オリバーが話すだけの道具になってるもんね」

ヒルダは心配そうにでもどこか茶化すように言った。


「いつもならヒルダと一緒になって、ぶーぶー言ってんのにな!」

ガッツもまたヒルダを茶化すように言った。



「私と一緒って…!ぶーぶーなんか言わないわよ!!」



ティリルは、昼にも関わらず眠り続けていた。



『どうやらここは、魔法によって空間を歪ませているみたいだ』



ガッツ「それってどういうことだ?」


『迷ったんじゃなくて、

誰かに閉じ込められてるってことだよ』

ご愛読ありがとうございます。

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