正解
111話目です。
オリバー「…あれが…正解じゃない…?
まだ…!まだ…終わってないのか…!
あ!そうか!仮面をつけてない!」
オリバーは、"心眼の仮面"を身につけ、ティナに呼びかけた。
オリバー『僕だよ!オリバー!わかるよね?』
ティナ「オリバー…。そうね…」
オリバーの目に少し光が宿った。
ティナ「ごめんなさい。あなたのことは知らないわ」
その光は、オリバーの魂ごと消失し、
オリバーはその場にうずくまってしまった。
オリバー(どうすれば……もう……だめだ…)
カイム「…オリバー…?どうした…?」
オリバー『僕は、夢を見ている。悪夢だ』
カイム「オリバー…!しっかりしろ…!
全部終わったんだ…!これが……
これが…答えなんだよ…!」
オリバー『まだ、■■■■は…満たされていない…。
なんとかしなきゃ……もう一度……』
オリバーは力なく立ち上がり、
どこかに向かおうとしている。
カイム「オリバー!もう迷宮はないんだ!
お前が解決しただろう!
これ以上の正解はない!
前を見ろ!現実と向き合え!」
オリバー『これが現実……?
あの恐怖を…絶望を越えた先にあるのが、
こんな悪夢だって…?
やらなきゃよかったよ…!』
カイム「ちょっと来い…」
オリバー『ふん。また殴って解決か?
もうその手には乗らない…!』
カイム「そんなんじゃない!
いいから来い!」
腕を引っ張られ、俯きながらも連れて行かれたオリバーの目の前には、複雑な光景が広がっていた。
子供のあげる声。
呼びかける大人たちの声。
そこら中から声が聞こえる。
少しうるさい。
そして。
オリバー『眩しい…』
カイム「そうだろ?街はこんなに輝いている」
さっきまでとは違う街に居るようだった。
みんなが笑っている。
なんで笑っているかはわからない。
でも、楽しそうだ。
カイム「これが、お前がもたらした正解だ」
オリバーは、無意識に仮面を外し、
少しでも光を取り入れるように目を見開いていた。
オリバー「これが…正解…」
カイム「今笑ってる連中、記憶がないんだ。
ティナもな…」
オリバー「やっぱり……。
もう戻ってこないのかな…?」
カイム「そうだ。でもな…
人々はこれからを築こうとしているんだ。
みんな、絶望はとうにし終わった。
オリバー…ガッツ…後はお前達2人の問題だ」
オリバー「僕達の問題……」
カイム「お前、拒絶されたんだろう?
顔をみりゃわかる。でもな、オレからしたら羨ましいよ。
まだ繋がりがあるってことだからな。
オレにはもう……」
オリバー「……だよね。
もう一度、冷静になってみる。
僕達なりの正解を探してくるよ」
カイム「さすがオリバーだ。友として誇らしいぞ」
オリバー「ふふっ。友って…。
でも、ありがとう。助けられっぱなしだな…」
カイム「持ちつ持たれつ…だろ?
さあ、いってこい!」
オリバー「うん!ありがとう!」
カイムに背を向け歩むオリバーにはもうさっきまでの迷いはなかった。
一歩踏みしめるごとに、確かに前を向いていった。
再び答え合わせの時がきた。
そして彼らは対峙する。友として。
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