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神罰の英雄たち  作者: Anon
北の大陸編(中編)古代迷宮"巨人の悪夢"

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104/150

第三層:消耗

103話目です。

オリバーは相変わらず足が重い。

ヒルダも、反転祝福による緩和をやめたせいか、

思うように身体が動かなくなってきた。

そしてジラトも真っ直ぐ歩けなくなっていた。



オリバー『……ジラト…。どうしたの…?』



ジラト「やはり…我もおかしいのだな。

しっかりしていようと強がっていたのだが…

さっきから力が入らぬのだ…」


ジラトは言葉を発しながら、ついに膝をついてしまった。


ヒルダ「……ジラト…!?」


駆け寄ろうとしたヒルダも足がもつれて転んでしまった。



オリバー『ヒルダ…!ジラト…!なんで…!どうしたの…!?』



ヒルダ「気のせいかと思ってたけど…

2人とも"こう"ならもう気のせいじゃないわね…。

たしかに…力が抜けていく気がするのよ…。

これも…この霧のせいなの…?」


ジラト「霧は…恐怖を増幅させるのでは…ないのか…?」


2人が考察している間、

オリバーは目を瞑り周囲の空気に集中していた。


オリバー(いつもならこうするはずなのに…

もっと冷静にならなきゃ……いや、もう考えるのはやめよう)



オリバー『ティリル。お願い』


何かを察したように眠っているティリルに声をかけた。



ティリル「もーっ!オリバー!こんなとこで起こさないでよっ!」


オリバー(ごめん、ティリル。ここの空気ってなんか変だよね?)


ティリル(うん。凄く霧が濃いけど、

その霧に(おびただ)しい量の魔力が漂ってる…。

いや、魔力を吸い取ってる…?)


オリバー(やっぱりか…。

ティリル。僕は後回しでいいから、

この2人にアレを施してあげて)


ティリル(わかったっ!)



ティリル「いっくよーっ!輝糸の継ぎ手!」



ヒルダとジラトに金色(こんじき)の光が降り注ぐ。



オリバー(ティリル、どこまで続けられる?)



ティリル(わかんない。でも一度に2人やるのはそう長くはもたないよ)



オリバー『2人とも…。立てる…?』



ジラト「あ、あぁ。ティリルよ。

いつぞや振りだが、また助けられてしまったな」



ヒルダ「ティリル。ありがとう。

すごく気分がいいわ」



ティリル「いいってことよっ!

はいっ!少しだけオリバーもっ!」



オリバー『ありがとう。ティリル。

さあ…先を急ごう…。

目立たないように…でも着実に…足止めを食らってる…』



ヒルダ「そうね。ガッツは今どこに…?」



ジラト「まだ誰も見かけておらぬのもまた不安を煽るな…」



オリバーは、中心部に近づけば近づくほど、

霧の性質が酷くなっている事に気づき、皆に説明した。



オリバーは今にも気が狂いそうになるのを、

ガッツを助け出す一心のみで抗い続けていた。



何故ならオリバーの恐怖は欠片も軽減されていないのだ。

それにも関わらず、無数の襲ってくる敵の攻撃を受け続け、

着実に消耗する魔力を感じながら、

ただ、前だと信じる道をひたすら進み続けていた。



そしてまた、オリバーの目に新たな影が映る。

もう敵なのか味方なのか、ガッツなのか他の人なのかわからない。

目も耳も感覚も何も信用できない。

信用してはならない。

そんな精神支配までもが、オリバーを蝕んでいた。


次回、第四層です。


ご愛読ありがとうございます。

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