表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神罰の英雄たち ー神に選ばれなかった少年、神を欺き世界を駆けるー  作者: Anon
初めての冒険編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/73

あの時とは違う

9話目です。

ガッツ「いいねー!俺ら息ピッタリじゃん!!

オリバーの近接戦闘も様になってんな!

これなら無詠唱がバレることはねーな!」


オリバー「…………………」

オリバーは静かに親指を立てて応えた。

無詠唱魔法を使っているってだけで誰かにバレそうだったので、

無詠唱魔法も隠すことにした。



息を合わせながら危なげなく魔物討伐を続けた。

ガッツが敵を引きつけて、オリバーが倒す。

この王道の連携はこの森では充分通用した。


依頼にあったのは狼型の魔物だけだったが、

ついでにゴブリンも数体倒した。


ガッツ「よし!そろそろ報告に行くか!」


オリバーは白い無表情の仮面に黒を基調としたタイトな衣服を、ガッツは赤黒く重厚な兜と鎧を身に着け、

大盾2枚を背中に背負い、冒険者ギルドへと向かった。

これが彼らの"もう一つの顔"だ。 



その姿を見た職員のお姉さんは驚いた。

受付嬢「君たち、あの時の子供だよね!?すごく変わったね…」 


ガッツ「これが俺たちのスタイルだ!」

オリバー「…………」

ガッツ「あ、こいつは喋れなくなったんだ!

気にしないでくれ!」


受付嬢「そう…。冒険に出たばかりでお気の毒に…。

それよりどうしたの?報告?」


優しいお姉さんは仕事モードに切り替わった。


ガッツ「そうだ!たしか素材を出せばいいんだよな!」


そう言いながら大きな包をカウンターに置く。

ドシッ!


受付嬢「なんかたくさんもってきたわねー。

あら、この依頼とは関係ない素材もあるわね。

これは…ゴブリン!

掲示板の依頼書を取ってきてくれる?ゴブリン退治の」


オリバー「………………」

オリバーは何も答えず素早く依頼書を取ってきた。


「これで依頼が2つ終わったわね!」


ゴブリンの素材も確認して貰い、2つの任務完了させた。


受付嬢「ゴブリンの報告についてなんだけど、

森のどの辺りで遭遇した?」


ガッツはその時のことを思い出しながら答える。

ガッツ「んー。中盤辺りかな?

ほんとは初心者がいっちゃダメなんだろうけど…」


受付嬢「まあダメではないけど死ぬ確率が上がるから、

オススメはしてないわね。

あなたたちは帰ってこれてるから大丈夫ね!」



オリバーは次の依頼書もついでに持ってきていた。


ガッツ「お!さすがオリバー!

ついでに他の依頼書も取ってきたのか!」



次の任務は森の奥まで行く任務だ。


受付嬢「じゃ、くれぐれも死なないように気をつけてね」






2人はお姉さんの心配とは裏腹に、

ワクワクした気持ちで森の奥へと向かった。


ガッツ「ここだな。始めて一緒に戦ったの」

オリバー「…………」

オリバーは静かにうなずく。


ガッツ「依頼は確か、『森の様子を報告すること』だったよな。

ちょっと異変があるのは間違いないな。もう少し調べよう!」


2人は森の奥地を隅々まで調べた。

2人で集めたいくつかの痕跡を照らし合わせると、

1つの仮説が立った。




ガッツ「バカでけー蛇いるよなこれ」



オリバー「…………」

オリバーは何度も頷く。


ガッツ「でもこれ、『バカでけー蛇いましたよー』

って報告すんのか?絶対違う!倒してこいってことだろ!」

オリバーは再び何度も強く頷いた。


ガッツ「俺ら2人でやれるのかなこんなでかいの」

オリバー「やれるさ」と言わんばかりに強く頷いた。


ガッツ「なんか大丈夫な気がしてきた!

よし探し出して2人でやるか!!」



ガッツ「多分この先が…住処だな…。今までの戦いとは違う。

気を引き締めていくぞ!」


いつもご愛読ありがとうございます。

これからの投稿の励みになるので、

宜しければブックマークと評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ