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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第2章 動き始める日常

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41.やる事リスト

「だってよ。リオンたん。」


「え?何言ってるんですか?転生経験者は先輩ですよ。先輩が連絡してくださいよ。」


「・・・パスだな。なんか嫌な予感がする。」


「え?せっかくの情報収集のチャンスなのに不意にするんですか?」


「面倒事に巻き込まれそうだ。こっちでも向こうでも。」


「こっちは・・・ああ人気取りの出汁にされそうですね。向こうでもとは?」


「彼が向こうでどういう立場か分からないが、攻撃魔法を使えている時点で支配階級に居るのは確定だろ?平民で孤児の俺じゃ、向こうの欲しい情報なんて持っていないだろうし、向こうで何かあった時に抵抗できる力を俺はまだ持っていない。今は時期じゃないな。」


「・・・たしかにそうですね。でも、魔法の知識は向こうが確実に持っているでしょうし、惜しい気もします。」


「何も、ずっと連絡を取らないわけではないさ。抵抗出来るだけの力が付いたと思ったら連絡してみるさ。その為にも今は下地作りを優先しよう。」


「了解です。しかし、まさか経験者第1号がアイドルとは・・・一芸に秀でている人が選ばれているのでしょうか。」


「はぁ?それを言ったら俺が選ばれている理由が分からないじゃないか。」


「・・・先輩、本気で言ってます。あんな剣術見せられて一芸に秀でてないって言ったら、他の剣道経験者に怒られますよ。」


「俺ぐらいなんてザラに居るわ。それを言ったら師匠や直紀だって選ばれているだろう?」


「うーん。確かに。やっぱり無作為に選ばれているんですかね。何人くらい選ばれているんでしょうか。二次募集は無いんですかね。」


「MMORPGか!俺が分かるわけないだろう。」


「ですよねぇ。・・・あ、先輩、向こうでのやる事リスト作りました?」


「いや、持っていけないし、特には作っていないぞ。」


「偶に先輩はポカするんだから、書き出して心に刻み込んでください!特に魔法関係は必須です!」


「・・・げせぬ。」


 と、言いつつ心当たりもあるので、向こうでのやる事リストを書き出してみる。


・孤児院関係

 ①バーバラ院長の進退

  次に向こうに行った時に、最初に直面する問題だ。基本はダルトンにお任せになっているが、最後まで結果を確認したい。


 ②孤児院の生活改善

  バーバラの事が片付けば、自ずと改善できそうだがより良くしていきたい。

  喫緊の食事面については、予算が使えるようになれば改善するだろう。

  次は衛生面だが、これから冬になるにあたって行水はなんとか改善したい。風呂だ。井戸はあるので、ポンプを作ってポンプ式井戸にして、簡単に水をくみ上げられるようにしよう。


・魔力関連

 ①魔力経路の開通方法

  向こうの人は生まれた時から魔力経路があるのか、それとも子供の頃に開通するのか、そうであればどうやって行うのか調査する。


 ②魔力察知スキルの活用方法検討

  現在の魔力察知では、微量の魔力の変化を短時間しか察知できない。保有魔力量を増やす事と同時に、効率化を進めたい。


 ③大気中の魔力の活用方法模索

  大気中に魔力がある事がわかった。これを活用すれば②の問題も解決する。


 以上の事をメモして莉緒に見せる。


「先輩、肝心な事を忘れています。「私があちらに転移する方法を調査する」が抜けています。」


「それ本気か。」


「本気も本気です。魔法があるんです。転移魔法があってもおかしくありません。」


「絶対、高位魔法だぞ。それ。一平民のしかも孤児の俺がおいそれと探し出せる情報じゃないだろ。」


「そこは先輩のバイタリティーで何とかしてください。私も異世界行きたい。行きたい!行きたい!」


「いい大人が駄々を捏ねるな。・・・わかった。出来るだけ最優先で調べてみるよ。」


「お願いします。じゃあ魔力関連の所に追記しておきますね。」


 ④転移魔法を探し出す(最優先)


 本当にあるのかね。転移魔法。


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