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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第2章 動き始める日常

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37.魔力感知の実験②

「では、次は特定の色だけ視認出来るか検証です。青系は恐らく密度が多すぎて分かり辛いので、緑だけを視認する事は出来ますか?」


「やってみる。」


 緑色をだけ見る事を意識して、魔力感知を発動する。すると、樹木が多い所に集中して魔力がある事が分かる様になった。


「なんとか、出来ているな。魔力の減りも落ち着いている。」


「では、1番濃い色が徐々に薄くなる様にイメージして、他の色をちょっとづつ解放してみましょう。魔力は一定ですよ。PCの色設定のバーをイメージしてみて下さい。」


 PCのペイントアプリにある色設定のバーをイメージして、徐々に他の色味の方に、メーターを動かすイメージをしてみる。


 青みが少し強いくらいの色調になった所で、全体のバランスが良くなった感じがした。魔力の減りも先程と変わらない。1番青色が濃い部分は、池の中央辺りで湧水が湧いている所のようだ。


「恐らく、これが一番バランスが良い見え方だと思う。環境の特徴によって、色の濃淡がはっきりとしているな。」


「魔力の属性が強い所が色が濃く見えるのでしょうね。くぅ!私も見てみたい!・・・あ、あ、あああ!」


「ど、どうした。急に!」


「せ、先輩、その状態で自分の魔力を見たらどうなりますか?」


「うん?最初は自分の魔力を視認する所から始めたから、自分の魔力がオレンジ色なのは分かっているけど、バランス調整してからはまだ見ていないな。」


「見てみて下さい。」


 言われて、自分の手を見てみる。が、ほんの薄くオレンジ掛かったように見えるだけだ。


「うーん、薄くオレンジ色に見えるだけで誤差の範囲だな。」


「ま、魔力溜まりはどうですか?」


 自分の丹田辺りを見つめてみる。


「お、ちょっと濃いオレンジ色の塊が見えるぞ。」


「じゃ、じゃあ、わ、私のこの辺りをその状態で見て下さい!」


 そう言って、東屋のテーブルの反対側に座っていた莉緒が立ち上がり、テーブルの横に立って自分の下腹辺りを指す。


「な、なんか犯罪臭がするんだが、お前、訴えたりするなよ。」


「しませんよ!はよ!」


 渋々、莉緒の下腹辺りを見る。何か青っぽいモノがユラユラとある様な気がする。注視して、コントラストを変えると確かに小さな魔力の塊が見えた。


「み、見えるな。お前の属性は青だな。」


「き、キター──O(≧∇≦)O────♪私にも魔力があったー!勝つる!勝つるでござる!」


 そう叫んで、小躍りし始める莉緒。


「な、何に勝つんだよ。あと語尾がヤバいぞ。」


「さぁ、何から始めましょうか!魔力活性化!?魔力経路確保!?魔法発動!!!」


「はい、ストーップ!興奮しすぎだ。人に聞かれたどうするだ。過疎っているとは言え、偶に観光客も来るんだぞ。」


「これが興奮せずにいられますか。魔力活性化からしましょう!さっさっ!私の下腹をガッツリ掴んで魔力を流して下さい!」


 とりあえず、頭にチョップを喰らわす。


「ぶべらっ!」


「アホか!これ以上騒ぐなら池に落として強制的に頭冷やさせるぞ。水との親和性は良さそうだしな!」


「お、落ち着きました。ホントです!だから、その手をワキワキするのはやめて下さい!」


「冗談だ。だが、他人の魔力活性化も経路確保もやった事が無いし、出来るかも分からん。それこそどんな影響があるか分からん無謀な事をやる気はないぞ。」


「(自分は相当無謀な事してたくせに。)」


「あ?何か言ったか?自分だけに影響ある事なら別に構わないが、他人となれば別だ。兎に角、向こうで情報収集をしてからでなければ、これ以上はお前の魔力関係は進めない。良いな。」


「・・・はーい。」


「・・・例えばだが、あのままお前の下腹辺りで魔力経路を確保して、活性化も出来たとしたら、お前、腹から魔法が発動する事になると思うが、それでも良いなら試してみるか?」


「・・・・・・い、いやです。」


「結構悩んだな!」


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