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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第2章 動き始める日常

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33.魔力察知検証

 楽しい時間はあっという間に過ぎて、BBQはお開きとなった。宿泊施設には、シャワーも設置されており、それを借りてサッパリしてから、ちょっとした談話室で莉緒と話をする。


「どうだった?」


「はい、最初は緊張しましたけど、皆さんが良くしてくれて、色々な話が聞けました。先輩の子供の頃の話も聞けましたよ。」


「そんなの俺の家族からも聞いてるだろ。」


「身内からとはまた別のお話が聞けて、楽しかったですよ。」


 と、ニヤニヤしている莉緒。何を聞かされたんだか。まあ、楽しかったのならいいか。


「まあ、楽しかったのならいいや。それで、今夜はどうする?」


「できれば一晩中観察したいのですが・・・」


「却下だな。流石にこの状況で同じ部屋に泊まるのは、あらぬ噂が立つ。」


「ですよね。流石に私も自重します。ま、本命は明日か明後日の夜です。今日は、昨日の夜とのバイタル変化の比較だけで我慢します。」


「そうしてくれ。じゃあ、今日はこれで解散でいいか?」


「はい、現状確認できる事と、情報共有すべき事は全てしているつもりなので問題ありません。」


「わかった。じゃあ、おや・・・あ、お前、明日は何処か行きたい所あるか?まあ、観光名所なんて無いけど。」


「さっき皆さんに聞いたのですが、丸池と栗野岳に行ってみたいてす。アートの森ってあるんですよね。」


「よし、じゃあ、朝散歩がてら丸池に行って、午前中、栗野岳に行くか。昼は竹中池のそうめん流しと鯉こくでも食べてそのまま帰るか。」


「そうめん流しですか?面白そうですね。」


「よし。じゃあ決まりな。んじゃ、おやすみ。」


「おやすみなさい。」


 こうして、俺達は次の日の予定を決めて、それぞれに割り当てられた部屋へと入っていった。


 部屋に入りベッドに横になり魔力循環を行う。ここ数日常に行っていた事もあり、大分スムーズに流せるようになった。


 ふと、体内ではある程度自由に動かせる魔力だが、体外ではどうなるのか気になった。魔力操作のスキルを持っているのだから操作出来る気はするが、何故か今まで体内でしか操作していない。試してみよう。


 人差し指を立てその先端に魔力を集める。人差し指から棒が立つように魔力を立てようとするが、指に纏わり付く感覚だけしており、成功している感じがしない。何か魔力を簡単に()()する事は出来ないだろうか。


 ()()!察知スキルで魔力の感覚を感じてみる。今までよりも明確に魔力を感じる。試しに目で察知する事を意識してみると、指先にオレンジ色のモヤが集まっているのが分かった。


 これが俺の魔力。色に何か意味があるのだろうか?人それぞれ違う色をしているのか?視認している間はゴリゴリと魔力残量が減っている。そして、スキルの習熟度もゴリゴリと上がっていく。このスキルも使い所が難しいスキルのようだ。これも要検証だ。


 今、起こった事をスマホにメモをし莉緒に送ろうとしたがやめておいた。絶対にまだ寝ていないし、このメモを見たら部屋に飛び込んで来そうだ。


 莉緒の舌打ちを幻聴しながら、もう一度指先に魔力を集め、今度は視認しながら魔力を立ち上げてみようとする。視認して見てわかったが、魔力が大気に溶け込むように霧散している。


 一旦止めて事象を考察してみる。大気に溶け込むという事は、大気中に魔力が足りていない?

 ふと、大気に魔力があるのか気になった。大気中に魔力があると仮定して、それを吸収する方法を見つければ、魔力を無尽蔵に使う事が出来る。永久機関なんて夢が広がる!


 まあ、実際はそんな簡単な事では無いだろう。そんな簡単な方法であれば、向こうの世界で技術が確立しているはずだ。それとも、これも情報規制されている?あり得るな。


 どちらにしろ、これも要検証案件だな。まずは、大気に魔力があるのか察知してみよう。目で魔力を視認する事を意識し、大気中の魔力を感じ様と集中した瞬間、


 バチン


 と、脳内で音がして、俺はブラックアウトした。


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