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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第2章 動き始める日常

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32.もえ

「なんね。結婚報告じゃなかとね。オイはてっきり(てっきい)そうとばっかい思っちょった。まぁ、帰ってきた(かえっきたあ)とは、一緒や。飲め、呑め。」


「はいはい、今、真紀から連絡あって、もうすぐ準備出来るから降りてきてだって。続きは下ですよ。」


 そんな会話の後に、星野家の庭に総勢16人が集まりBBQ大会が始まった。内訳は、師匠夫婦2人、直紀家族が3人、真紀、俺、莉緒の3人の8人と、俺と直紀の同級生の(たかし)の家族が4人、健一郎夫婦2人、真二、忠寛の2人の計8人の合わせて16人だ。


 ()()とは、九州南部の風習で、気の合う仲間で定期的に持ち回りで幹事をして会費制で飲み会をする事だ。だいたい月に1度の頻度のようだ。

 今回は臨時のもえだったので、来れる人だけで家族も含めて集まった形だ。


「祐希、久しぶり。3年ぶり?偶には遊びにおいでよ。で、コチラが莉緒さん?こんばんは。直紀の妻の由香です。祐希とは中学まで同級生でした。よろしくね。」


「上中莉緒です。こちらこそよろしくお願いします。」


「いきなり、こんな大人数で困っちゃうよね。どうせ、直紀と祐希の事だから、莉緒ちゃんの事なんて何も考えないで人集めたんでしょ。こっちに来て、女同士で飲みましょ。」


 そう言って、真紀やおばさん、他の同級生の奥さん達がいる所へ拉致していった。スマン!正直莉緒の事を考えていなかった。助け舟を出してくれて助かった。


「よーし、祐希今日は飲んど!お前(ワイ)を肴に!ワハハ!」


 直紀が既に出来上がっている。同級生達とも久しぶりの挨拶をして乾杯をする。近況報告をお互いし、仕事の愚痴を言い合い、昔話に花を咲かせた。


 そうやって、暫く飲んだり食べたりしていると、同級生の真二がある話題を振ってきた。


「そう言えばこんな(こげん)動画見た(こち)ある(あっ)?」


 そうやって、スマホを弄って皆に見せてきた。それは昨日の夜中、俺と莉緒がアップした動画だった。


「今、Xでスゲー盛り上がっちょっど。幼孤リオンたん!」


「なんよ、そん名前は。」


知らん(したん)。名前よりこいよ。見てー。超能力か何かけ?」


「は?トリックか何かでしょ。それか合成か。」


 違うんだな、これが。


「こん動画を検証した人達は、トリックでも、VRFでもなかち言っちょうらしど。」


「確かに重力とか遠心力を無視した動きをしちょんね。で、こいがどけんしたと?」


「はぁ?夢があんどが。魔法やど、魔法。こん子、異世界に行ったって言っちょっとよ。」


「あー、ない、ない。真二、現実を見れっち。良か歳やっどが。」


「えー。皆、夢が無かねー。」


 そうだ。これが世間一般の反応だ。掲示板は現実逃避をしたい人間が多いから、盛り上がっているだけで、世間的には、精巧なトリック動画と思われるのがオチだろう。


 だが、そこに行き着いた後、一過性の熱が下がった後に名乗り出てくる者がいれば、信憑性が上がる。俺も莉緒もそれを待っている。まだまだ熱は下がりそうに無いが・・・


「ま、真二はまだ中ニって事よね。まだ、右目が疼いちょっか?」


「や、やめんか!オイの黒歴史を蒸し返すなぁ!」


 はははと皆で笑い合う。


 久しぶりに、のんびりとした時間を過ごした。


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