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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第2章 動き始める日常

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5.天野家

 実家は、店から徒歩で10分程の所なので歩いて向かう。


「さっきの続きですが、魔法関係について情報ありますか?」


「平民は生活魔法以外は使い方を教わらないらしい。魔法は貴族の専売特許のようだ。」


「ふむ、情報統制による力の抑制ですか。ありがちですね。最大魔力量の増幅方法も抑制されているんでしたっけ?」


「ああ、恐らくだがな。魔力枯渇させて気絶すると寿命が縮むと噂されているが、俺は何回か枯渇させて気絶しているが、その度に最大魔力量が増えている。」


「ステータスが確認できた事で気付けたシステムですね。そうすると、魔法と魔術の違いも何かありそうですね。」


「ああ、だが、俺ではさっぱりだ。」


「色々ありますが・・・って、着きましたね。真由ちゃんにも意見聞いてみましょうか?」


「え?俺に起きた事話すの?流石に家族に伝えるのはレベルが高いんだが・・・」


「まあ、そこは任せて下さい。上手くやりますので先輩は話合わせて下さいね。」


「あ、ああ。わかった。んじゃあ入るか。ただいまぁ。」


「お邪魔しまーす。」


「あら、莉緒ちゃん。久しぶり!もう、全然顔見せてくれないんだから。祐希は居なくていいんだからもっと遊びに来てね。」


「友美子さん、ご無沙汰してます。なかなか仕事が忙しくて顔が出せませんでした。また、ちょくちょく遊びに来ます。」


「もう、友美子なんて他人行儀な。義母(おかあ)さんでいいのよ。」


「馬鹿な事言ってないで早く寝ろよ。親父は?」


「親に向かって馬鹿とは何よ!お父さんはもう寝たわよ。私はこれからドラマ見るんだから、まだ寝ないわよ。莉緒ちゃんお茶淹れようか?」


「あ、お構いなく。真由ちゃんは?」


「あ、俺、酔い覚ましに熱いお茶頼むわ。」


「アンタは自分で淹れな!真由は部屋じゃないかしら。真由ー!莉緒ちゃん来たわよー!」


「俺の扱い・・・、実の息子だぞ。」


「あ、莉緒ちやーん、おひさー。今日はどうしたの?」


 2階から降りてきた妹の真由と合流し、リビングに向かいながら、莉緒が今日来た目的を話す。俺はキッチンに向かって、お湯を沸かす。


「真由ちゃん久しぶりー。今日は先輩に仕事の相談があって、大分盛り上がって真由ちゃんにも相談しようってなっんだよー。」


「仕事で、私に相談?・・・もしかしてゲーム!?とうとう莉緒ちゃんの会社でもゲーム作るの!?」


「まだ企画段階だけどね。で、ゲーマーである真由ちゃんにも意見を聞こうかと思って。」


「ま、お兄は広く浅くだかんねぇ。参考にならないしょっ。で、で、どんなゲームなの?」


「ウチの会社がネット関連は強いの知ってるでしょ?今、AIとVRを駆使して新しいネットゲーム出来ないか研究してるんだよね。で、VRなら剣と魔法のVRMMORPGでしょって、なってるんだけど、どう思う。」


「VRかー。いろんなメーカーが挑戦してるけど、ゲーマーの食指を動かすまでのモノは無いよねぇ。フルダイブじゃないんでしょ?」


「フルダイブは流石にね。ただ目線認識誘導技術と音声認識技術は進んできたから、大分ストレス無くカーソルは動かせるんだよね。

 例えば、首を動かさなくても目線だけで、VRの風景を360°回転させる事は可能だよ。目線カーソルで行きたい場所を指定して、瞬き連続2回したら移動って設定すれば、自分で動かなくても移動が可能なんだ。必殺技や魔法は音声認識入力で自動発動にすれば、大分面白い事になりそうじゃない?」


「あ、それはちょっと体験してみたいかも。」


「今の課題は、移動以外の自分の動きをどう表現するかと、魔法と魔術をどういう設定にするかなんだよね。真由ちゃんなら、魔法と魔術をどっちも入れるならどういう設定にする?」


 俺はお茶を淹れながら莉緒の話を聞いていたが、ここで話題を振ってきたか。そのVRMMOの企画は作り話なんだよな?よくこの短時間に思いついたな。え、まさか本当に計画してるって事ないよね。


「うーん、私のイメージだと魔法はオートマチックで、魔術がマニュアルかなぁ?」


 俺は、お茶を啜りながら妹の持論を聞く。


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