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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第1章 転生!?

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30.今後の予定の確認

 リグラ運輸の面々が立ち去った後、俺達3人は、ダルトンの執務室に集まっていた。


「明日から流れだけど、明日は1の鐘までに、リノ君を迎えに行き、東門でリグラ運輸の面々と合流。行きは、荷馬車に乗ってグリット村に向かうよ。荷物があって狭いけど、経費削減のためだから協力してくれよ。

 

 順調に行けば、午後の2の鐘の頃には着くと思う。明日は、リグラ運輸のリグラ夫妻の家に泊めてもらう。レイナ夫人の手料理は、絶品だから楽しみにしていていいよ。アルルから、聞いているかと思うけど、グリット村には、村が管理する露天風呂があるから日ごろの疲れを癒すといい。お風呂は知っているかい?」


「聞いたことはありますが、(リノは)入った事はありません。」


「広くて、すっごく気持ちいいけど、泳いじゃダメだよ。」


「アルルは初めて入った時、泳いで管理の人に怒られたからね。」


「うわわわ!店長!それ、バラしちゃダメですー!」


「あはは。気を付けます。」


「さて、明後日だけど、朝一の乗合馬車で戻る予定だよ。1の鐘には出発だから、寝坊しないようにね。」


「店長は、飲み過ぎ注意ですよ。」


「言いますねー。話を戻すよ。乗合馬車なので途中の停留所で停まったりして、往路よりもゆっくりだ。概ね4の鐘の前には街に帰って来れるかと思うけどね。その後、ある方と会食をするので、リノ君は一度院に戻ったら、前着ていた服を持ってお店に来て欲しい。」


「え?会食?前の服?」


「以前、ある方の伝手で福祉事業に多大な寄付をされている方と縁を築けたと言ったのを覚えているかい?その方と3日後の午後に面会するアポが取れたんだ。その伝手を作ってくれた方と、前打合せの会食するのさ。」


「どういった方達なのでしょうか。僕なんかがご一緒して宜しいのですか。」


「自分をそんな風に卑下するものじゃないよ。大丈夫。伝手を作ってくれた方はアルルの御父上だよ。私が駆け出しのころに助けて頂いた縁で、今でも親交があるんだよ。その縁でアルルが今この店で修行をしているって流れなんだ。」


「父は、顔が厳つくて商売には厳しいけど、普段は人当たりの良いおじさんだから、全然畏まる必要なんてないよ。」


「アルルの実家は、この自由貿易都市イスタールで、十指に入る大店なんだよ。その大店の店主の縁で知り合えたのが、今回のキーマン、リディア=イスタール将軍なんだよ。」


「しょ、将軍?イ、イスタール?」


「ははは、いい反応だね。リディア閣下は、このイスタールの防衛軍最高責任者でね。この間、創始者イスタールと孤児の逸話を話しただろ。リディア閣下は、その孤児の末裔なんだよ。リディア閣下の祖先が、軍の基礎を作って、代々その家系が軍の指揮をとっているんだ。イスタール姓は、創始者イスタールに保護された孤児の末裔の証のようなものかな。」


「な、なんか凄い話になってきていませんか。」


「いや、バーバラ院長はそれだけの事を行ってるって事なんだ。この都市も大きくなりすぎて、創始者イスタールの理念を知らない人が多くなった。だけど、この街に住む以上、それだけは忘れちゃいけないんだ。この街が、イスタールの理念を忘れた時この街は他国に飲み込まれてしまうだろうね。」


 たしかに、創始者を崇拝する家系の末裔が、バーバラの所業を知れば突撃するかもしれない。軍のトップでもあるから警備隊もどうとでも出来ると。


「アポを取る際に、リディア閣下の側近に事情は説明していて、軍のほうから各方面へ根回しをして貰っていてね。明後日はその最終確認を行う場と思っていいよ。その際に、リノ君が以前着ていた服を見てもらい、リディア閣下の逆鱗に触れられるか確認してもら予定なんだ。十中八九触れると思うけどね。」


「待ってください。僕が将軍様と面会するんですか。」


「当り前じゃないか。君が今回の主役だよ。」


 聞いてないよーーー!


お読みいただきありがとうございます。

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