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夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第3章 生活環境改善

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5.確認検証したい事だらけ

祝 通算100話

 病み上がりだからしばらく休むように言われたが、自分では不調を感じるところが無い。逆に2日近くも寝ていた為か、体が硬くなっている気がする。自分がどれだけ動けるか確認するためにも、一度体を動かしておこう。


 そう思い立ち、広いベッドをモソモソと這い出る。しかし、このベッド、フカフカだな。掛布団は羽毛布団と思われる軽さだが、マットレスは何を使っているのだろうか。馬車を見る限り、スプリング技術は発達していないと思われるが、どのようにしてここまでフカフカにしているのか、未知の魔法技術があるのだろうか、こういった事も後々調査してみたい。


 ようやく、ベッドの淵に辿り着き、毛足の長い絨毯の上に降り、改めて部屋の中を見渡す。部屋の大きさは20畳ほどはあるだろうか。ベッドがドアから一番離れた壁側の中央に配置されており、部屋の中央部にソファーとテーブルの応接セットが配置してある。その向こうには調度品として、ローボードやキャビネットが置いてあり、その上には絵画が飾られている。


 照明は、シャンデリアが配置されており、蝋燭が・・・ん?蝋燭じゃないぞ。良く見ると蝋燭のような調度品で、炎の部分が揺らめきながら仄かな光を発している。あれは魔道具か!ああいった魔道具もあるんだな。し、調べてみたい!


 流石に、人様の家の物をこねくり回す事は憚れるので、鉄の自制心で自重する。


 ざっと見渡しただけでも、家具にお金をふんだんに使っている事がわかり、資金が豊富にある事が伺える。レイモンドは相当な大店の店主なのだろう。今後、事業展開する際のパトロン候補2だな。1?1は勿論ダルトンだ。


 さて、部屋の調査はこれくらいにして、そろそろストレッチを始めようか。今回、剣術スキルを使用するにあたり、全身を酷使したので、満遍なく入念にストレッチをしよう。


 と、思ったがあまり凝り固まった個所が無い。


 ・・・そうか!8歳児だからか!今の今まで27歳の体で考えていた。1日半寝ただけで酷使した筋繊維が回復したのか。若いって素晴らしいな。


 だが、下手に子供の頃に筋肉を付けてしまうと、成長の妨げにもなるかもしれないからな。やっぱり入念にストレッチはしておくか。


 ひとつひとつの体の動きを意識しながら、頭では別の事を考える。


 魔紋だ。


 ストレッチをしながら、左手に魔力を集める。すると甲に優勝カップのような杯を抱えた竜の紋章が浮かび上がってきた。厨二心を擽る紋章だ。


 この紋章の形に意味があるのだろうか。ルークはこの紋章を見て驚いていた。初めて見るような態度だった事から、あまり一般的ではないスキルなのだろうか。


 だが、ダルトンの反応は違った。最初こそ俺の動きに驚いていたようだが、俺の左手を見て目を見開いた後、少し納得する素振りをみせていた。これが何であるか知っているような態度だった。


 この街周辺だけで活動している人間と、他の国にも足を延ばしている人間の違いか。ここの周辺では一般的ではないが、他国では知られたスキル?ダルトンに聞きたいことがまた増えたな。


 魔紋使用時の身体強化具合も調査しないとだな。魔力を流し込む強弱によって、身体能力の向上具合が変わることは戦闘時に分かっていたが、どの程度まで向上するのか、上限はあるのかなど検証する事が盛りだくさんだ。


 そんな事を考えながら、ストレッチをしていると、ドアをノックする音が聞こえてきた。


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