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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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たまには遊軍部にて…(その4)

コラム第52弾が紙面掲載された日の

社内では…


遊軍部及び資料部のドアを開く津雲


津雲「おはようございますって

   誰もいないか…さてと…」


荷物を机に置いて、ジョーロに

水を入れてトマトに水をかけている

ちなみにではあるがミニトマトである

意外と育ちはいいらしい…


佐山「おはようございます!

   津雲さん早いですね~」と

   遊軍部に入ってくる


津雲「おはようさん、一応コラム

   書いたからなキャップに

   目を通してもらおうと思ってね!

   ややこしい法律が世界には

   出来たなと思ってな」


佐山「私達にも関係あるんですか?」


津雲「ある人の方が多いとは思うよ

   特に都会だと」


小谷「おはようございます」


津雲「おはようございますキャップ!」


佐山「キャップ!おはようございます」


津雲「キャップ!一応コラム

   渡しておきます」


小谷「ありがとうございます!

   お預かりします」


立花「おはようございます」


小谷「デスク!おはようございます」


佐山「おはようございますデスク!」


津雲「デスクおはようございます

   珍しいですね~」


立花「おはようございます!遊軍長」


小谷「はい!」


立花「そういえばお盆休みは

   いつとるかそろそろ

   決めていただけないと

   困るんですけどね!

   他の部は交代制で

   取得するそうですから

   遊軍部も日程提出

   お願いしますね!」


津雲「話遮る様ですみませんデスク!

   村上先生の小説の再開は

   盆明けからで良いんですか?」


立花「はい!津雲さんは資料部の整理と   

   データ入力しっかり

   お願いしますね!それでは失礼」   

   と去っていき社会部デスクの

   机に戻っていった


津雲「これで少しは楽できるな~

   あの小説相当

   長そうだからな~」


佐山「そんなに長いんですか?」


津雲「結構長編作だと思うよ

   上手くすればドラマ化や

   映画化も夢じゃない

   だろうな~」


小谷「結構面白いですよね!」


津雲「地味だけど実直って

   感じかな~盆休みは

   再読してみるとするかな

   たまには良いかもしれないな」


小谷「それもいいかも

   知れませんね~」


佐山「二人ともお盆休みは

   いつとるんですか、

   デスクからまた

   お叱りきますよ」


津雲「佐山が一番先でしょうに、

   子供も小さいんだから

   なるべく暦通りにした方が

   いいだろうさ、

   キャップとは大分前から

   話はしていたよ」


佐山「ありがとうございます!」


津雲「それに先々週に一回

   家に帰ったばっかりだしな」


小谷「何かあったんですか?」


津雲「倅が彼女連れて結婚の挨拶に

   来たんだよ!付き合い

   長かったから早く捕まえとけと  

   カミさんが口すっぱく

   やかましい程

   言ってたんだけどね、

   やっとって感じかな~」


佐山「津雲さんのお子さんて

   いくつなんですか?」


津雲「倅が26で娘が21かな、

   倅が同じ業界に来なくて

   良かったよ、俺がそうだから」


佐山「そうなんですか?意外ですね~

   しかし、お子さん

   もう社会人なんですね~」


津雲「下はまだ大学生だけどな~」


小谷「子供はあっという間に

   大きくなりますからね~

   早いものですよ」


佐山「じゃあ一番先頭で

   取らせてもらいます」


津雲「次はキャップで

   最後は自分が取るよ」


小谷「それではその順番で

   いきますか」


津雲「それに娘が交際相手連れてくる  

   かも知れんしな」


佐山「意外とあるかも」


津雲「いつかは通る道なんだけどね~   

   せめて大学は卒業してくれよと  

   そうしたら後は自分の

   人生だからな…」


小谷「でも大学生なら恋愛の一つや

   二つは…」


津雲「それなりにはあるんじゃないの  

   かな…まぁ紹介してくれる時を 

   静かに待つとするよ!

   さて仕事仕事」


小谷「それでは今日も

   一日頑張りましょう」

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