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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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彷徨う出来事No.52~鵲(かささぎ)

今から約17年前の2007年、

NHKで海峡というドラマが放映されていた

太平洋戦争末期~朝鮮戦争前に韓国の釜山で起きた朝鮮(現在の韓国)人の男性と日本人女性の悲恋の実在の話である

情勢が混乱していた時代とはいえ

国籍が違うというだけで引き離され、

その後は手紙のやり取りすら

許されなかったのである!

歳月は流れお互いに別の相手と結婚し再会する事が出来たのはそれから四半世紀を軽く過ぎてからであった

男性が病気で余命幾ばくもない状態で

家族が呼び寄せたのである

二人の最後の会話は「これで良かったのだと…もし結ばれていれば私はあなたを波乱万丈のいや不幸な道を歩ませてしまったであろう!だから手を離してしまったのかもしれないし、当時はああするしかなかったはずだと理解しています!だから、あなたはあなたの人生を全うしてください」であった

女性は「私はあなたに逢えて良かったです!そしてあなたを愛する事が出来ました!でも今はそんな私を愛してくれる夫がいます」とその後二人はあの頃の空白を埋めるかの様に話をしていたそうだ

翌朝男性は天命を全うした

話は少し逸れてしまうが、

現在のNHKの朝の連続テレビ小説

「虎に翼」では逆に日本人男性と朝鮮(現在の韓国)人女性との結婚生活が描かれているが、これはこの時代にしては、

かなり珍しい出来事で実在する人物でもあり、更にこの女性は他国の人間と結婚するなら非国民であり勘当だと家族や親戚や知人友人から猛反対に遭いながらも嫁いできたのである

当時は差別や偏見が今の時代よりも激しかった時代にとは思わずにはいられないがそれでも一緒にいたいと思ったのだろう例え祖国を捨てたと言われてもである

話を戻すとしよう

同じ時代にも関わらず、どうしてこんなにも運命というのは残酷なのだろうか

どうして上がらえない出来事を背負わなければならないのか、それが人生だと言ってしまえばそれまでかもしれない

私達の時代でも織姫と彦星様な(かささぎ)の話はいくつも存在している

これからの人、次への時代の人にはならぬようにと叶うことの出来なかった人達に対して出来るようになりましたと示していかなければならないのだろう

永遠に私のものとなるために

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