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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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新聞社へ思わぬ訪問者(その6)

社内で資料整理をこなしてある程度落ち着いた時の出来事


津雲「ふぅ~とりあえず一段落

   ついたかな~お疲れさん」と

   目をこすりながら語ると


小谷「津雲さんお疲れ様です…

   それじゃあお盆休みですね!

   身体休めて下さいね」


津雲 「それじゃあぼちぼち

   お先に上がるとするかな~」と   

   支度しようとした所に


立花 「津雲さん!津雲さんに

   警察の方がお見えに

   なられてますが」


津雲 「警察…分かりました

   応接室ですか」


立花 「至急向かってください」


本社応接室 コンコン

ドアをノックする津雲…


津雲「失礼します、 お待たせして

   申し訳ありません」


八木「こちらこそいきなりお訪ねして  

   申し訳ありません

   私は警視庁捜査一課の八木と

   申します」と

   一礼してから名刺を渡す


津雲「わざわざご丁寧にすみません、

   失礼ですが隣の方も」と

   一礼して名刺を渡す


猪狩「すみません多摩東署刑事課の

   猪狩と申します」も

   一礼してから名刺を渡す


津雲「これまたご丁寧に、

   とりあえず腰を

   おかけください」


八木「失礼します」

猪狩「失礼します」


津雲「それで刑事さんが一体

   私に何の用でしょうか」


コンコン…失礼致します…と

一礼をして入室して

受付担当がコーヒーを

テーブルの上に置いていく


八木「どうも」

猪狩「ありがとうございます」と

   二人共に軽く頭を下げている


受付「失礼致します」と

   一礼をして退室していった


八木「単刀直入に伺いますが、

   柏木大希という名前に

   お心当たりありますか?」


津雲「柏木さんなら一度

   私を訪ねに

   会社に来られましたよ」


八木「こちらへですか?」


津雲「はい!直接訪ねてきた点に

   ついては何とも言えませんが、

   柏木さんとウチの娘が

   同じ大学に通ってましてね!

   あくまで推測ですが

   柏木さんは娘に好意を

   抱いている様です!

   ただ普段は個性的な

   モデルの格好で通学されている   

   様なので、ありのままに娘と

   みんなと向かい合えと

   話をした記憶がありますが」


八木「そうでしたか、その時が

   柏木さんとは初対面ですよね!」


津雲「いや正月の際に家に娘を訪ねて  

   来られましたね!

   あいにく娘は友達と

   遊びに行きましたが、

   見事な位すれ違いでしたね…

   ところで柏木さんが

   どうかされましたか?」


八木「柏木さんが昨日何者かに襲われましてね、病院に運ばれまして治療を受けています」


猪狩「襲われた現場には津雲さんも含めて名刺がたくさんありましたものですから

一人一人お心当たりをと思いしてね」


津雲「柏木さんは大丈夫なのでしょうか…」


八木「大した怪我ではありませんが

念のため10日程入院となっています」


津雲「私はブンヤながら芸能関係には

疎いものでしてね妻から柏木さんの名前を

聞くまで存じ上げなかったですからね」


八木「そうでしたか…

ちなみになのですが

柏木さんが襲われた時間

津雲さんはどこで何をされてましか?

この時間なのですが」


津雲「この時間でしたら社内で資料整理してましたね~古い記事をパソコンにデータ入力してましたよ!お目付け役もいましたから聞いていただければと」


猪狩「分かりましたありがとうございます!」


津雲「全く関係ないのですが柏木さんについていくつか伺ってもよろしいでしょうか…」


八木「何でしょうか」


津雲「今、病院にはどなたが

付き添っているのでしょうか…」


猪狩「今、マネージャーさんが

付き添っています」


津雲「ご家族はいらっしゃらないのですか?」


猪狩「ご両親は早くに病気で亡くされてまして、小学6年生の時に親戚の夫婦に引き取られています!」


津雲「そこからは親戚の家にお世話になっている訳ですか…」


猪狩「その前から子役モデルとして芸能活動をされていて、確か高校に進学するのと同時にマンションにて一人暮らしをするようになったとか」


津雲「親戚の方々は反対されなかったのですか?未成年な訳でもありますし全寮制ならまだしも…」


八木「そこは色々事情はあるのだと思いますよ!すみません捜査がありますのでそろそろ失礼します」


津雲「あまりお役に立てず申し訳ありませんでした」


八木と猪狩は立ち上がり

津雲に一礼をして


八木「それでは失礼します!」

猪狩「失礼します!」

と一礼して応接室を後にした


津雲「何があったのかね~」と応接室を後にして遊軍部に戻った際


立花「津雲さん警察の方は帰られましたか?何かあったのですか?」


津雲「モデルの柏木大希が襲われた事件について少し話聞かれただけですよ!少し前ですか会社にも来ましたし」


立花「あぁ~あの事件ね!少し不思議なのよね、なぜあの場所にいたのかが」


津雲「確かにそれはありますが、大した怪我ではなかった様ですから」


立花「まぁこれから警察の捜査も本格的になりますから、進展を待ちましょう」



今回の登場人物の-------


八木(やぎ) 瑛大(えいだい)…37歳

警視庁捜査一課強行犯係

鍛治川班所属警部補


猪狩(いかり) 文助(ぶんすけ)…57歳

警視庁多摩東署刑事課巡査部長

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