ほっと一息~喫茶店(その10)
連日の取材が一段落しコラムが
紙面掲載された日
津雲は毎度お馴染みの喫茶店(百音)へ
足を向けて歩いている
店内では相変わらずの百音シスターズを中心に賑やかになっている
清水「毎日毎日暑すぎてやんなっちゃ
うわね~熱中症になっちゃうわ
よ~」と嘆いていると
桜井「本当に暑すぎて身体がついて
いきませんよ~異常気象にも
限度がありますよ~」
藤井「あぁ~本当に毎日こう暑くっち
ゃ仕事はかどんないよ!
休憩もこまめに取らなきゃ
ならんしな!汗が止まんないよ
タオルで絞れるしな~」
清水「オリンピックも終わっちゃった
わね~」
桜井「みんな頑張りましたよね~
メダルもたくさんとれたし、
しばらくはオリンピック需要
じゃないですか~」
マスター「そうですね~オリンピック
凄かったですね~ただ
この暑さはやはり異常です
ね、このままだと
オリンピックは昔の様に
秋に開催してもらった方が
良いと思いますけどね~」
清水「本当そうよね~
少しは考えてほしいわよね~」
喫茶店百音の前に着いてドアを開ける津雲カランカラン…
津雲「こんにちは~相変わらず皆さん
早いですね~」
マスター「上杉さんいらっしゃいま
せ、いつもので
いいですか?」
津雲「こんにちは~今日もいつものと
プラスドリアってありますか?」
マスター「ありますがソースは
どうされますか?」
津雲「ソースや具材はお任せします!
それでお願いします無性に
クリーム系の食べ物を食べたい
と思いまして」
マスター「はい、かしこまりました!
そう言えば上杉さんには
オリンピック
どう感じました?」
津雲「選手だけではなくてそれを支え
る人達も相手じゃなくて
この暑さも敵な訳ですからね~
このままだとオリンピック
そのものの開催が危ういかも
知れませんよ!
特に冬の場合は、夏の
オリンピックならぬ
秋のオリンピックにして
もらわないと夏のまま
開催したらそれこそ
死人が出るでしょうね」
藤井「みんながオリンピックについて
考える時が来ているのかも
しれないな!話変わるけど
上杉さん先週来なかったけど
仕事かい?」
津雲「いえいえ、倅が彼女連れて結婚
の挨拶に来るって言うもんです
から慌てて向かいましてね!
付き合いが長かったもん
ですからようやくかと」
藤井「倅さん結婚かい!
それはおめでとう」
津雲「ありがとうございます」
清水「じゃあ近々おじいちゃんかも
知れないわね~」
桜井「私も婚活しようかな~
最近マッチングアプリとか
流行ってますからね~」
清水「マッチングアプリ?
流行ってはいるけど
変なのもいるからね、
気を付けなさいよ!
あんたも懲りないんだから
そういえば今の推しの人
誰だっけ…う~んと」
桜井「垣内君ですか?
最近熱愛が噂されちゃって、
ちょっとがっかりなんですよ~」
とため息つきながら
清水「熱愛?…騒がれてた?」
桜井「そうですよ、垣内君が
あんなギャルみたいな子と…
あー‼思い出しただけで
腹が立ってくる~」
藤井「ギャルみたいな子…」
津雲の顔を見る
津雲「私も誰かはちょっと…
どなたなんでしょうね…
まぁ熱愛と言われても
宣伝のためと言われる事も
ありますから」
桜井「そうなんですか‼本当に‼」
清水「落ち着きなさいよ~なるように
しかならないんだから
出会い求めたい気持ちは分かる
けど近くにいたりしないの?
昔の言葉で灯台もと暗しって
言うじゃない」
桜井「近くにいたら苦労しません
よ…」
藤井「まぁ出会いは人それぞれだから
な!なるようになるよ」
津雲「そうですね…」
相内「忘れてましたがお店
お盆休みいただきますので
よろしくお願いいたします!」
清水「マスターいつからいつなの?」
マスター「世間のお盆休みと
一緒に取ろうかと
孫が遊びにくる様でして」
藤井「それなら仕方ないわな!
たまには孫の顔も
見ておかないと
忘れられるかも知れないし」
マスター「まぁお小遣い目当てと
部活の休みが取れたから
でしょうね」
津雲「働き詰めは良くないそうですか
ら、たまの骨休めして
リフレッシュして
戻ってきてください」
マスター「ありがとうございます!」
さあ世間はお盆休みに入ろうとしています




