彷徨う出来事No.45~自己研鑽という名目の…
毎年の様に、過労によって
自ら命を絶つ若手医師の報道がされています
その原因としてあげられているのが、
長年に渡り実施され続けている
自己研鑽という名目の元でのタダ働きである
研修は余程の事情がない限りは、
どの職場でも必要であり必然ではあるだろう
だからと言って、職場に何十時間や何百時間も拘束させて良いことでは断じてない
更には研修医はいくら働いても
月収は最低賃金をも下回る状況である
そのため研修医は隙間時間で勉学に励みながらも他の病院でアルバイトしなければならない現状が常態化している
全国の病院にて厚生労働省による労働環境の調査が実施されたが、9割の病院でごまかしがあったと報告があがっている
いわゆる賃金の未払いの状態が慣例化してきた悪しき伝統といえよう
特に規模が大きな病院には、
この姿勢が顕著に表れており犯罪の巣窟と思われていても仕方がないだろう
病院の経営者からの視点から見るとそれをしなければ収支が赤字に陥ってしまうのと、
新たな医療器具や処方箋の購入が
難しくなってしまい
やむを得ないというのが一部の声として上がっている(大手の病院を除く)
そんななかではあるが、
今年の4月から残業時間が
年間960時間と制限が設けられた
これにより拘束時間や当直の制限を
かけなければならなくなったのだ
現場からしてみれば到底無理ではないかと思われているが、
これに関しても罰則を含めた規制を作るべきだとの声があがり思案が繰り返されている
色々問題はあるだろうがまずは
自己研鑽のタダ働きを根絶しなければならない!それが出来ないのであれば医師のなり手は減少していくだろう
その弊害はこれから患者へとなる
私達へ向かうのだから