津雲への処分は…
本社会議室にて…
コンコン…
津雲『失礼します!』
一礼して会議室に入ると
そこには社長から専務
そして部長が勢揃いして待ち構えていた
那須『津雲さん…此度は本当に
よくもやってくれましたね!』
珍しく腕を組ながら津雲に視線
を送りじっと見つめる
津雲『辞表は既に提出済ですので
後の判断は一任して
いますので』
那須『君に対しての処分を発表する…
津雲京介減俸1ヶ月10%及び
来月1日付で本社資料部に
異動を命じる』
津雲『減俸に異動ですか…
ずいぶん軽い処分ですね』
と驚いた表情を見せる
鶴田『一人だけに責任を負わせる
だけにはいかないからな』
増山『しかし良くもまぁ
ここまで書いてくれたよ』
はぁ~とため息をつく
那須『それならば君に屍に
なって色々今後を
見てもらおうと思ってね』
津雲『ただ、それでは世間を敵に回す
かと』
鶴田『先日稲生さんと3人の弁護士が
お前さんを訪ねてきただろう
あの後、野木弁護士が
私を訪ねて来られてな!
会社を訴えない代わりに
お前さんを残せってな!
真実の為に戦う人間を
放置する事は許さないってな』
増山『私は伊丹弁護士に
同じ事を頼まれたがな』
那須『私は朝奈義先生だがな』
鶴田『そこで、私達の処分も
考えた訳だ津雲!』
那須『記事のダメージも大きいがそれ
以上に反響も売上も大きくてな
~そこで皆も1ヶ月10%の減俸の
処分とした訳だ』
鶴田『という訳でこれからも頑張って
くれよ!ウチの会社の切り札
なんだから、何だかんだ
私らよりも酸いも甘いも
知り尽くしてるからな』
津雲『フリーの道は果てしなく遠く、
未だ届かずですか…』
鶴田『それに検証もしなければならな
いし、再発防止策も
講じないとな』
増山『大手の方がもっと大変だろうが
な』
那須『でしょうな…ここまで大きくな
ると今まで通りのやり方は通用
しなくなるだろうな』
鶴田『しかし津雲!お前さんは良く取材
出来るな~』
津雲『私は余程の問題ではない限り
個人名は出しません!
考えて下さい
という思いで書いている事が
ほとんどですけどね』
津雲『それではすみませんが
資料部へと荷物運ばないと
いけませんので、失礼します!』
立ち上がり一礼して会議室を
後にする…
津雲『資料部にお引っ越しか』
遊軍部に戻ろうとした津雲だが…
遊軍部では
業者『これでセッティングと設定完了
しましたので』
小谷『ありがとうございました』
佐山『ありがとうございました』
業者『それでは、失礼します』
佐山『しかし、いきなりですよね~
設置するなんて、
何かあるんですかね~』
小谷『さぁ~何も聞いていないからな
ぁ~』
津雲『お疲れ様です…
一体どうしたんだこれ…』
佐山『あっ津雲さん
片付けに来たんですか?』
小谷『津雲さん、どうなりました?』
津雲『とりあえず首の皮一枚繋がった
な、ただ本社資料部に異動だそ
うだ、ところで本社資料部って
どこにあるんだ』
佐山『本社に資料部って
ありましたっけ』
小谷『聞いた事ないな~資料倉庫はあ
りますけど』
津雲『じゃあそこに荷物持っていけば
いいんだなっと』
鶴田『失礼するよ!津雲!伝え忘れてたが
資料部は遊軍部の中に
配置する事にしたからな』
津雲『ここに…ですか…このまま?』
鶴田『あぁちなみに遊軍部と兼任で
よろしく頼むぞ!
そうしないとお前さんは
直行直帰で連絡もしないだろう!
みんなが連絡取れないって
散々文句言われてたん
だからな!少しは管理職の
身も考えてくれ』
立花『部長!お疲れ様です、
どうされたんですか?』
鶴田『あぁデスクか!津雲は資料部と
兼任させる事にしたから、
小谷君と二人で
お目付け役頼むぞ!』
立花『お目付け役ですか…ビシバシと
努めさせていただきます』
鶴田『頼もしいな~それでは失礼する
よ!』
小谷『津雲さん!何だかんだ今のままで
すから仕事しましょう!』
佐山『結局あれだけバタバタになって
も何も変化なしですか…』
津雲『それじゃあ元に戻しますか?』
小谷『綺麗に整理整頓お願いします
ね!』
津雲『はい…』
小谷『それに資料整理とデータ入力と
管理もお願いしますね!』
津雲『はいはいやりますよってね…
ところでキャップ!コラムは
あれで大丈夫ですかね』
小谷『コラムは大丈夫です!』
津雲『じゃあ少しはゆっくり
出来るかなと』
小谷『資料部の仕事お願いしますね、
かなり溜まっているらしい
ですから』
津雲『そんなにはないはずになんだけ
どな…』
佐山『津雲さん、色々フラフラしてい
たツケですよ~
じゃあ行ってきます』
津雲『良いなぁ~話変わるけど
キャップ!村山先生の小説いつ
再開予定なんですかね…
さすがにネタが
尽きてきてますぜ…』
小谷『来週から再開だと聞いてますよ!
ただしばらく入院してました
からね~
一から掲載し直した方が
良いだろうって
話になりましてしばらくは
紙面をそちらに向けようかと
デスクとも協議しましてね!
津雲さんもやるべき事が
ありますでしょうから』
津雲『しばらくは缶詰めか…』
そんなこんなで今日も一日が
始まりました