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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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社内にて

社内で新聞を読んでいる小谷と佐山…


小谷「津雲さん、相変わらずだけど、

   ここまで書くと

   まずくないかな~」


佐山「さすがに冗談抜きで

   嵐がきますよ~」と

   嘆いていると


小谷「でも津雲さんだからな~

   確証を持って記事に

   したんだろうから」


津雲「おはようさん、

   再び資料部に左遷かね~」


小谷「津雲さん、何度も言いますけど

   こういった記事書くなら     

   前もって言ってください!

   さすがに手に負えませんよ」


津雲「キャップの責任には

   及ばないようにはしてあるよ!

   それにこの件を書いたアイツも

   許可した奴もヘッドハンティン

   グでみんな京東に行ったんだか

   ら大変だと思うぞ~まぁ刑務所

   までは行かないだろうが、

   社会的制裁は免れないだろうよ!

   さあこれでメディアのあり方が

   少しは問われるんじゃないか」


佐山「下手したら、ウチの会社も

   処分や批判は免れませんよ~」


津雲「まぁ今回は部長やデスクには

   許可取らずに書いたからな、

   ただ海外でも報じられて

   いただろう証拠つきでな」と

   腕を組みながら


立花「おはようございます」


皆が「おはようございますデスク‼」

   と直立不動で頭を下げている


立花「津雲さん、さすがに今回は

   やってくれましたね!

   メディア媒体全てを

   敵に回しましたよ」


津雲「自分達に責任はないとは

   言わせませんよ!

   我々だけではなく適当に

   裏取りせずに憶測だけで

   語っていた人達も誹謗中傷して

   いた連中も刑事裁判は     

   免れませんな

   専門家さんも含めてですけどね

   刑務所行きかは微妙な所です

   が、これだけ騒げば変な判決を

   出せば、法治国家の名が

   泣きますよ

   稲生詩織は今回この件に

   少しでも携わった人間全員に

   対して刑事と民事と両方で

   裁判を起こすそうだ

   稲生詩織は弁護士の

   朝奈義権三郎と伊丹秀和に

   更には野木浩一郎に

   この件依頼したそうです」


立花「津雲さん、下手したら

   首ですよ!」


津雲「首なら首で仕方ない、

   これで懲戒免職にしたら

   ウチは潰れるがな!

   それにウチよりも他の連中の

   方が大変だろうよ!

   どうするか見物だぞ~」


立花「津雲さん!」


津雲「まぁ後は頼んだぞ~」

   と遊軍部を後にした


その後津雲が向かった先は…

本社会議室にて…コンコン…


津雲『失礼します!』


一礼して会議室に入る

そこには社長と専務

そして部長が待ち構えていた


那須『津雲さんやってくれましたね

   さすがに今回ばかりは』


津雲『私達の許されない過ちですか

   ら、それで人の人生狂わせたら

   終いです!』


増山『気持ちは分かるが、

   ここまで踏み込まれたら』


津雲『あえて踏み込みました!

   見て見ぬふりをしてきた     

   人間は大変でしょうしね、

   我々もですが失った信頼を

   取り戻すのは

   ただひたすらにひた向きに

   やっていかなくては

   なりませんし』


那須『京東新聞や日朝新聞の上層部が

   ウチからヘッドハンティング     

   した連中をひとまずの謹慎に

   したそうだ』


津雲『ここまで真実だと書いてますか

   らね、どの様に取材したのか

   裏取りはどうだったのか

   じゃないですかね!

   これをまずあっちでは

   聞いているんじゃないですかね

   ~そんな様な感じがしますよ』


那須『それで君はこの件

   知っていたのか…』


津雲『率直に言って確証はありません

   でした!ただパズルを繋ぎ合わせ

   るようにしていったら

   見えてきたということです』


鶴田『だがな津雲!ここまで書いたら

   お前さんも無傷では

   いられないぞ』


増山『ただあの連中も焦っては

   いましたからな~社長!』


津雲『とりあえず処分するかは

   否かは判断は一任します』と

   辞表をテーブルに置く


鶴田『津雲!そこまでしなくても』


津雲『メディアに携わってきた人間と

   して責任は取らなくては

   なりません』


増山『すぐには判断は下せん!』


津雲『それならそれまで取材を

   続けますよ、少なくとも

   この件に関しましては

   私一人で全てしたことです!』


鶴田『それは分かっている』


津雲『それなら安心です!

   すいません失礼します!』

   一礼して会議室を後にした


鶴田『津雲は首までもをかけるとは』

   驚きを隠せなかった


増山『あぁどうするかな!

   しかし他の新聞社や週刊誌や

   メディアもこの問題で責任は

   取らなきゃまずいだろうしな~

   最悪の場合は一定期間の

   放送免許停止だろうな!』


那須『私達も色々言われるのは

   覚悟しないとな…』と

   腕を組みながら語っていた

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