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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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新聞社へ思わぬ訪問者(その3)

社内で資料整理をなんとか片付き

一息つこうとしていた時の出来事


津雲「ふぅ~片付いたな~

   お疲れさん」


小谷「津雲さんようやく

   片付きましたか…

   忙しいのは分かりますが     

   整理整頓をお願いしますね」


津雲 「分かってはいるけど

   バタバタするとな~」


小谷 「やってもらわなければ後輩達に

   示しがつきませんので

   お願いしますね‼」


津雲 「はい…」たじろいでいる


佐山 「キャップの静かなる雷が久々に

   落ちましたね~津雲さん」と

   にこやかに話す


津雲「まぁごちゃごちゃにしちまった

   のが悪いんだけどさ」頭を

   ポリポリ掻きながら


小谷「津雲さん!受付にお客さんが

   見えられてますが

   どうされますか?」


津雲「どうされますかって

   逢わない理由はないですよ…

   ところで」


佐山「ところで誰なんですか?

   また芸能関係ですか?」


小谷「柏木大希さんという方

   なんですが、ご存じですか?」


津雲「今度はモデルさんか…

   でも会社にまでとは

   何だろうな…

   まぁ想像は出来るけどな」


本社応接室 コンコン

ドアをノックする津雲…


津雲「失礼します、 お待たせして

   申し訳ありません」


柏木「いきなりお訪ねして

   申し訳ありません私は」と

   一礼してから話すと


津雲「柏木大希さんですね…以前

   我が家にも訪ねて

   来られたそうで」


柏木「えっ‼ご存知なのですか?」


津雲「とりあえず腰をお掛け下さい」


柏木「失礼します」


コンコン…失礼致します…と

一礼をして入室して

受付担当がコーヒーを

テーブルの上に置いていく


柏木「ありがとうございます」と

   軽く頭を下げている


受付「失礼致します」と

   一礼をして退室していった


津雲「それで私にご用とは一体

   どういった事でしょうか…

   ちなみにですが

   恋愛の指南は残念ながら     

   出来ませんよ

   娘に好意を抱いている事は

   娘を除いた家族全員が

   知っています!

   娘からすれば大学に来られる

   柏木さんの容姿と

   ファッションが

   生理的に受け付けて

   いないようですけどね」


柏木「そうなんですね…」


津雲「娘と妻から柏木さんの事は

   伺っています、ただ二人の    

   見方が全てではないと

   思いましてね、

   どういった人なのかなと」


柏木「ご存知だとお思いですが

   一応紹介させてください

   現在松竹芸能事務所に所属して

   モデルをしながら私立洋商大学

   でマーケティングと分析を

   学んでいます」


津雲「分析ですか…娘と同じとは

   意外ですね~となると芸能界

   には、失礼ながらあまり

   未練はないのですかね…」


柏木「はい、生活の為に社会人に

   なるまでは事務所との

   約束で活躍しています」


津雲「着飾らないで娘と向き合っては

   どうだろうか…娘のタイプは

   甲斐侑真と橋高文哉だからね

   あなたは人の目を見て

   話が出来るようだ、

   あ~申し訳ない、

   これから取材がありまして」


柏木「こちらこそ個人的な話で

   お時間を作っていただいて

   ありがとうございます…」


柏木は立ち上がって一礼して


柏木「それでは失礼します…」

   ドアを閉めて応接室を後にする


津雲「公私混同だ…

   彼もまだまだ未熟だな…

   娘の壁は私より高いがな…

   さてと戻りますか」


そして、応接室を後にして遊軍部に

足を向けて戻っていった


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