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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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たまには遊軍部にて…(その3)

コラム第38弾が紙面掲載された日の社内では…遊軍部のドアを開く津雲


津雲「おはようございますって

   誰もいないか…」


中谷「おはようございます!

   失礼します」と遊軍部に

   入ってくる


津雲「おはようさん、朝から珍しいな

   ~どうしましたね」


中谷「取材に同行させてもらって

   ありがとうございました」

   頭を下げている


津雲「大したことはしていないよ、

   でもスポーツだけでは

   様々な角度から見てみると

   興味が湧いてくると思うよ」


中谷「でもサッカーのアディッショ

   ナルタイムについてまで     

   取り上げるとは思いません

   でした!

   バレーボールは取り上げる

   かなと思ってましたけど」


津雲「あれだけ長く見ていれば     

   色々書けるよ!そういえば     

   中谷さん、高橋慶太って

   知ってるかい?

   バレーボールの取材で       

   話を聞いたと思うんだが…」


中谷「はい、初めてインタビュー

   させていただいたのが

   高橋選手でしたからイケメン

   ですよね~」嬉しそうな     

   表情をする


佐山「おはようございます、

   珍しい~津雲さんが一番だ

   なんて…

   何かあったのか劇場が     

   始まりますかね~」


津雲「何もないよ!コラム書いて一段落!

   資料整理しとかないとな」


佐山「そうですね!

   机の上は片付けてもらわないと

   困りますからね」


小谷「おはようございます」


津雲「おはようございますキャップ!」


佐山「キャップ!おはようございます」


中谷「おはようございます遊軍長、

   すみません朝からお邪魔

   しまして」


小谷「何かあったのですか?

   津雲さんが何か

   やらかしましたか?」


津雲「何もしてません!

   取材の御礼だそうですよ」


中谷「津雲さんに同行させて

   もらった御礼の挨拶にと

   思いまして」


佐山「津雲さんが指導とは…へぇ~」

   と疑わしい目で


津雲「権藤に頼まれたんだよ、

   野球やサッカーの連中は

   手が早いからな

   お目付け役だよ」


佐山「何となく分かりますね~

   私も最初はスポーツ部

   でしたし」


津雲「ある意味で登竜門なんだよな~

   指導したくても

   みんな自分の事で

   精一杯の部分があるからな

   ~…」


佐山「私は会社入ってすぐに

   結婚しましたからね~

   それでもお誘いは

   ありましたから」


小谷「そのおかげで遊軍へようこそ…

   今ではママさん目線の取材は

   お任せです」


津雲「ウチらには分からない所が

   出来るのが佐山の強み!」


佐山「津雲さんが私を褒めるなんて…

   嵐が本当に来そうですね」


津雲「そして変わり者をまとめている

   のがキャップ!ですからね」


小谷「おかげさまで一時は胃薬常備

   でしたからね~

   二人のおかげで…」と

   ぼやいている


中谷「毎日こんな感じなんですか?」


小谷「えぇ~毎度恒例の

   丁々発止ですね」


津雲「そういえば中谷さん、高橋慶太

   選手が渡してくれとよ…

   食事のお誘いだそうだ」


中谷「高橋選手イケメンでモテモテで

   しょうから選り取りみどりで

   しょうね…」


津雲「そこは己で決めてください、

   私達がどうこういえない

   からね」


佐山「高橋選手ってまだ学生で

   したよね?」


津雲「そういえばそうだな~

   でも最近は海外のチーム

   からのスカウトも

   あるからな~」


中谷「確かテクトジェイに

   内定したって

   高橋選手話してましたけど…」


津雲「そうなのか!…知らなかったな~

   しかし意外なチームを

   選んだな!」


中谷「意外ですか…」


津雲「あのチームはここ数年、

   主力選手の移籍が多くて、

   成績低迷しているからな…」


中谷「そうなんですね…」


津雲「連絡取らないってのも

   失礼だし、とりあえずは夜は

   取材が重なっているので

   昼間でカフェで

   いかがですかって話したら」


中谷「そうですね…でも何で

   私なんだろう」


津雲「何でってそりゃあ…

   お近づきになりたいとか

   じゃないのかな

   興味なければ何もしない

   だろうし、でも彼は恋愛に

   関しては積極的に行くタイプ

   だて聞いていたんだがな~

   もしかするともしかするかもな

   ~」腕を組ながらも

   にこやかに話している


中谷「とりあえず1度逢ってみます」

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