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社内の評判はいかに…

社内で新聞を読んでいる小谷と佐山…


小谷「津雲さん、毎度相鋭いな~」


佐山「同業からは余計な事を

   記事にしてって思っているで

   しょうね」


小谷「でも津雲さん確かこの件を

   後追い取材しようとして

   左遷されたんだよ」


津雲「おはようさん、体はボロボロ

   だよ~いたわって~」と

   ぼやいている


小谷「津雲さん、毎度同じ話ですけど

   こういった記事書くなら言って

   おいてくださいよ~色々大変

   なんですから~」


津雲「もう窓際なんだから好き勝手

   書いても文句言われないだろ

   う、もともと3ヵ月で

   終わるはずなのに

   何だかんだで1年以上だぞ~     

   資料部にいた頃が

   懐かしいな~平和だったよ」


佐山「ウチの会社資料部あるんですね

   ~知らなかった…」


津雲「左遷された先が資料部だった

   からな~あちこちの資料部に

   たらい回しされてデータ化して

   いったらあっという間だよ」


立花「おはようございます」


皆が「おはようございますデスク‼」と 

   直立不動で頭を下げている


立花「津雲さん、記事なかなかの

   評判で上々よ」


津雲「この問題はメディア連中や

   他の新聞社もやらなきゃ

   いけないはずなんだがな、

   相変わらず不都合な真実には

   目を背けているからな」ふぅ~

   と一息つきながらも

   遠くを見つめていた


佐山「津雲さんにしては厳しく

   容赦ない言葉ですね」


津雲「自分達の過ちは

   誰かが言わなければならないし

   反省をし続けてなければ

   ならないよ

   それは全てが終わるまで贖罪の

   気持ちと行動で絶対に

   やり抜かなければ

   いけないしな」


立花「そうですね」


津雲「でもウチの会社は全て配信で

   明らかにしましたし、

   定期講読者には特別号外で

   一人一人記事にした

   じゃないですか

   実際被害者に遇われた人達にも

   謝罪しましたしね」


立花「私も津雲さんの後に

   お伺いしました」


津雲「上層部は絶対に行かないだろう

   けどな」


立花「行きましたよ!津雲さんや

   私の後でしたけど、

   自分達の始末を部下に押し付け

   てるって言われたら、

   この新聞社も終わりですよ」


津雲「少しは新聞社としての矜持は

   少しはあったんだな」


小谷「そんな事してたんですか…

   知らなかった言ってくださいよ

   津雲さん」


津雲「キャップはこの件の当時は

   この業界には居なかったはず

   だ、そんな人にまで謝罪に

   行けとは言えないよ」


立花「ところで津雲さん新しい

   ゲラまだでしょうか」


津雲「デスク…いつまでも年寄りを

   こき使ってはいけませんよ、

   風の噂で異動の話もちらり

   ほらり」


立花「異動の話…遊軍と資料部を

   合併させる話なら大分前の

   会議で議題に上がったけど

   結局見送りになったわ」


津雲「良かった~調べるには

   ちょうどいいんだよ!」


立花「ただし、資料のデータ入力は

   津雲さんお願いいたします

   これは命令ですので

   キャップにも伝えては

   ありますから

   さあ、今日も1日

   頑張りましょう」


同じ頃の社内上層部では…


部長室で新聞を読んでいる鶴田…


鶴田「津雲は相も変わらずだ、

   他社の連中は何しているんだと

   かましてくれたか…

   ウチの会社は全部明らかにした

   おかげか分からんが、

   あれからこの件での苦情は

   ほとんどこない

   ただ、この問題の終わりは

   あまりにも長い道のりだ…」


専務室で新聞を読んでいる増山…


増山「ここまで同業他社に喧嘩

   売るとは…

   大局的に物事を見れんな

   あいつは…

   いくら出世には興味が       

   ないからって…

   ただ、部数は伸びているん

   だよな…清濁併せ呑むかな」


社長室で新聞を読んでいる那須…


那須「さすがだな津雲は

   芸能人にまで責任を

   踏み込むとは…

   認識がなかったでは

   済まない…か…

   少なくともこの件が

   終わるまでは

   この地位に留まらなければ

   ならないのだろうか…

   贖罪の窓口のためにも」


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