家族と…(その3)
その日取材を終え帰宅した津雲は思うところがありスマホで電話をかける
津雲「もしもし和さん
今大丈夫かい?」
和美「もしもし~お父さん珍しいわね
~どうかしたの?」
津雲「もしかしたらなんだが和菜に
思い寄せている人って
柏木大希さんではないかい」
和美「え…お父さん何でその人の
名前を…」
津雲「3日に和菜訪ねて家に来たんだ
よ!見事な位入れ違いだがな」
和美「そうだったのね~
でもさすがねお父さん」
津雲「おだてても何も出ませんよ」
和美「それでお父さんは
どう思いますか?」
津雲「柏木さんは学生しながら
芸能活動もされているようだね
もしかしたらそちらの世界で
生きていく様にも見えるけど
ね、少なくとも訪ねて来たとき
には実直の様には見えたがな」
和美「えぇ~」怪訝そうに
津雲「えぇ~って何…」
和美「これよお父さん!」とスマホを
操作し柏木の写真を見せる
スマホの写真を見る津雲…
津雲「見事なファッションだな~
いやカムフラージュの方が
正しいがな」
和美「カムフラージュですか?」
津雲「あぁ彼はモデルもしている
そうだ!着せかえ人形いや
操り人形の見方が正しいのかも
しれないね」
和美「モデルというのは間違っては
いなかったわ!」と心の中で
ガッツポーズをする
津雲「私らがどうこう言っても
仕方がない後は任せる
しかないよ」
和美「そうですね…それでお父さん
からするとどう思います?」
津雲「何か和さん楽しんでいる
様だね」
和美「気のせい!気のせいよ!」
津雲「柏木さんは人生初めて
なのかもな」
和美「何がですか?人を好きに
なるのがですか?」
津雲「さすが和さん
相変わらず鋭いね~」
和美「それはないと思うわよ」
津雲「そうですかね~まぁそこは2人
に任せるとしましょう、
悪かったねいきなり電話して」
和美「いつでもどうぞ!それでは程々に
頑張ってください」
津雲「は~い」とスマホを操作して
電話を切る
津雲「しかし何だろうな~恨みでも
ありそうなというタイプでも
なさそうだし」
その日の夜20時頃
津雲のスマホがなる…操作して
電話にでる
津雲「もしもし、珍しいな~
拓真どうしたんだ」
拓真「もしもし親父~忙しいのに
悪いね、今大丈夫?」
津雲「あぁ、大丈夫だよ!
今帰宅途中だから」
拓真「急で悪いんだけど近々時間
割いてもらう事できる?」
津雲「いよいよか~」ふぅ~と一息
拓真「何となく判るもんなんだ」
津雲「何とか時間作るよ舞奈さん
大事にしろよ」
拓真「分かってるよ、親父のコラム
読んで覚悟決めたからね」
津雲「一つだけ苦情とするなら、
もう少し早くてもとは思うが
長すぎる春にならなくて
良かったよ」
拓真「待たせ過ぎたとは思うけど
仕事でバタバタしてたからね」
津雲「とりあえずだけどおめでとう!
舞奈さんの親御さんに
挨拶はいきなよ」
拓真「先週行って挨拶はしてきたよ
やっとですか…って
苦笑いされたけどね」
津雲「そうか…まぁ楽しみにしてるぞ
~まだおじいちゃんには
しないでくれよ」
拓真「それについてはノーコメント
で…」笑いながら答えていた




