会議室にて…(その2)
本社会議室にて…
津雲『コンコン 失礼します』
一礼して会議室に入る
そこには社長と専務を呼んで
津雲『お忙しい所お時間割いて
いただいてありがとう
ございます』頭を下げる
増山『私達を集めて一体何の話だ』
津雲『説明するよりまずはこちらを
ご覧ください、先日有給消化
及び取材の際に撮れたものです』
動画と写真を
プロジェクターにセットする
那須『有給消化何だから、
少しは身体を休めたらどうだ』
呆れながら一息つきながらも
『これは‼まさか…
どういう事だ…』
津雲『違法な場所に頻繁に出入りし
賭博に興じているというのが
自然ですよ』
那須『間違いないのか‼』
津雲『間違いありませんね、
賭博で負け続けて
多額の負債を抱えているとの
情報が向こうからの
情報提供がありました』
那須『向こうって誰か知り合い
いるのか?』
増山『もしかしたらあの女帝か?
確かNSEPのブラッドリー
ガラマ記者』
津雲『さすが専務ですねご名答です、
ただ目撃するだけでは
取材できませんのでガラマ記者
に協力いただいて裏取りして
をお願いしていました、
最近ガラマ記者の働いている
新聞社の経営方針が変わって、
最近窓際に追いやられたと話を
伺ったので』
津雲のスマホが鳴る…操作してでる
津雲『ガラマ記者からです、
もしもし…』
ガラマ『もしもし今大丈夫かしら…?』
津雲『大丈夫です』
ガラマ『先程賭博の場所で家宅捜索が
再び行われたわ、
かなり大がかりになるわ!』
津雲『ところでリストに
例の人の名前は
記載ありましたか?』
ガラマ『いや、片方だけだわ…』
津雲『2人ともの可能性は
ありますか?』
ガラマ『それはないと思うわ、
しばらく張り込んだけど
1人だけだったわ』
津雲『ちなみに負債額は
いくら位ですかね』
ガラマ『一番ひどい時で
600万ドルってとこね』
津雲『そこは一緒ですね負債は
もう返済されてますよね』
ガラマ『えぇ~返済されたわ…
でも2日に1回は出入り
しているわね』
津雲『1度説明を求めますか?
あの2人に』
ガラマ『いや、片方にインタビュー
で話を聞くことにするわ…』
津雲『分かりました、ありがとう
ございますまた連絡します』
ガラマ『こちらも、それじゃ』と
電話を切る
増山『まさかあの2人ともが賭博と
は…信じられんな~』と
腕組みしながら語る
津雲『いや1人だけですね、
負債を肩代わりしてもらった
可能性が強くなりました』
那須『もし…それだとしたら
違法な賭博を知っていた、
その負債を肩代わりした
というのか』
津雲『おそらくはですね…
ただ知らない間に返済された
場合もありまして、
2人が率直にという可能性は
3割もないでしょう…あの人は
そういった類いは大がつくほど
の嫌いで軽蔑の
考えですから』
増山『となるとあの人は賭博にはまり
負債を抱えて返済に困り、
その人のお金を盗んだと
いうのか…』ふぅ~と一息
津雲『はい‼もし記事にすればこの国
どころか世界を敵にまわす
可能性もあります』
津雲のスマホが再び鳴る…
操作してでる
津雲『再びガラマ記者からです、
もしもし…』
ガラマ『度々でごめんなさい、
今大丈夫かしら…?』
津雲『大丈夫ですよ』
ガラマ『賭博の胴元が先程警察
連行されたわ』
津雲『違法賭博で逮捕ですね?』
ガラマ『顧客名簿に名前があった
人間にFBIとSIR双方が
捜査に加わったわ…』
津雲『となりますと…』
ガラマ『遅くても明後日には記事にな
るわ、インタビューは明日の
試合前に時間割いて
もらったしね』
津雲『明後日ですか…久々にガラマ
さんの骨のある記事楽しみに
しています』
ガラマ『そちらもね…フフフ』
津雲『こちらも打ち上げますよ、
それでは失礼します』と
操作して電話を切る
津雲『先程胴元が連行されました、
日本でいう検察と国税庁の査察
も入っている状態です』
那須『分かりました記事に
してください』
増山『社長‼さすがに飛ばしは
まずいのでは…』
那須『津雲は確証がない限りは
記事にしない主義だ…
そうだな!』
津雲『今この話を知っているのは、
この4人だけです』
那須『大手に一泡吹かせてやるかね
専務‼』
増山『ふぅ~分かりました…
ゲラ出来上がったら
見せてくれ…』
津雲『分かりました』
那須『そういえば4人てもう1人は…
鶴田君か?』
津雲『鶴田部長には先日お話させて
もらって了承を得ました』
那須『一大騒動になりそうだな』
今回の登場人物及び名称の紹介---
ブラッドリー.ガラマ…52歳
スポーツ新聞NSEP社の女性遊軍記者
津雲とは長年の知り合いで
家族ぐるみで付き合いがある
FBI…カリメアの特別捜査機関
日本でいう検察庁の事
SIR…カリメアの歳入庁
日本でいう国税庁の事