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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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新聞社へ再びの訪問者

もうすぐGWとなりつつある日~津雲は取材を終えて会社に戻った時の出来事


津雲「お疲れさ~ん、今日も

   なかなかはかどらないな~」と

   話すと


小谷「津雲さんお疲れ様です、

   相変わらずですか?」


津雲 「あれだけ書いておけば

   少しは休ませてくれよと

   思うがね~降る年波には

   勝てんわな、あちこち

   ガタがきはじめてるよ」


小谷 「そう言わないで下さい、

   津雲さんの記事のお陰で

   ウチの会社年間販売数が

   増加したんですから」


津雲 「奇特な人間がいるもんだね~」


小谷 「津雲さんのコラムの日は

   売上がかなり上がっている

   らしいですから」


津雲「おだてても何もでないよ」と

   話していると


佐山「やっと帰ってきた、津雲さん

   さっきからお客さんが

   お待ちかねの状態ですよ」


津雲「またかよ~…一体誰なんだよ~

   判らないと話しにならないよ」  

   と頭をポリポリ掻きながら


佐山「確か前にも津雲さんと

   逢った事ありますよ」


津雲「前にもって誰なのかね~

   判らない事には何とも」


立花「津雲さん、お客様が応接室で

   お待ちしています

   至急向かってください」


津雲「会社にまで乗り込んでくる

   なんてな」


本社応接室 コンコン

ドアをノックする津雲…


津雲「失礼します、 遅くなってしまい

   申し訳ありません」と一礼して

   挨拶をする


甲斐「こちらこそお忙しいなか

   押しかけてしまい

   申し訳ありません」と一礼して

   挨拶をする


津雲「あ~確か俳優の甲斐さんでした

   ね、隣の久遠さんも

   一緒ですね」


久遠「先日はご無理を相談しまして、

   ありがとうございました」と

   一礼して挨拶をする


津雲「いえいえこちらは何もお役に

   立てず申し訳ありませんでした

   とりあえず腰をお掛け下さい」


甲斐「失礼します」

久遠「失礼します」


津雲「それで私にご用とは

   一体どういったことでしょう」


甲斐「実はご報告がありまして…」


コンコン…失礼致します…と

一礼をして入室して

受付担当がコーヒーを

テーブルの上に置いていく


甲斐「ありがとうございます」

久遠「ありがとうございます」と

   二人共に軽く頭を下げている


受付「失礼致します」と

   一礼をして退室していった


津雲「決断されましたか?」


甲斐「決断って?」


津雲「てっきり2人の婚約の話かと

   思ってましたが…」


久遠「どうして‼ その事を」と驚いた

   表情で津雲に視線を向ける


津雲「最初に来られたときから

   分かってましたよ、

   確証はありませんでしたが

   何となく雰囲気で、

   失礼を承知で伺いますが

   二人は義理の兄妹(きょうだい)

   ですね」


甲斐「どうしてそこまで」


津雲「(じゃ)の道は(へび)という

   言葉がありましてね、

   細かい話は伺いませんが」


久遠「聞かないのですか?」


津雲「それは2人で自分達の言葉で

   発表してください

   私は芸能リポーターでは

   ありませんから」


甲斐「ありがとうございます

   実は事務所にも話していない

   ものでして」


津雲「ご両親には?」


甲斐「結婚の挨拶をしまして、

   了承してくれました」


津雲「そうでしたか、ただ腑に落ちな

   い事が1つありまして、

   なぜ私だったのでしょうか?」


甲斐「以前もお話しましたけど、

   津雲さんのコラムで勇気を

   もらいまして今しかないと

   思いまして」


津雲「正直な事をお話しますと、

   確か甲斐さんは以前畳職人の

   役で俳優デビューされた

   そうですね」


甲斐「そうですけどそれが

   どうかされましたか?」


津雲「そのドラマの撮影されていた

   畳屋がウチの倅の職場でして

   ね、その際に久遠さんも

   いらっしゃった様でして、

   てっきりカップルといいますか

   夫婦に見えた様だと

   話していましてね」


久遠「息子さんもそういった

   感覚は鋭いのですね」


津雲「私からは何もありません、

   これからもたゆまぬ歩みを

   進めてください

   草葉の陰から見守らせて      

   いただきます、

   どうぞお幸せに」


甲斐「ありがとうございます」

久遠「ありがとうございます」と

   深々と頭を下げる2人


甲斐「失礼します」

伊丹「失礼します」


応接室を後にして遊軍部に戻る津雲…


小谷「津雲さん…どうでしたか?」


津雲「ドラマの参考になったって

   お礼だそうですよ、

   さてとデスクすいませんが

   コラムの内容差し替えさせて

   下さい」


立花「津雲さん今からですか?」と

   少し呆れながら


津雲「1時間もあれば書けますから」


立花「分かりました40分で

   書きあげてください、

   よろしいですね‼」


津雲「さてとやりますかね」


小谷「珍しいな…でも津雲さんには

   何か考えがあるのだろうな」


佐山「津雲さん一体

   何考えているのだろう」


30分後…


津雲「デスクこれでお願いします」


ゲラをチェックする立花…


立花「そういうことですか」


津雲「これでお願いします」


立花「分かりました」


2日後コラムが紙面掲載された

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