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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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中立であるべき事

コラムが紙面掲載された日の東葉日報

社内の出来事…


遊軍部にて…トマトに水をあげている

津雲


小谷「おはようございます!津雲さん

   大スクープですね‼

   朝から話題一色ですよ~」


津雲「久々に徹夜したな~徹底的に

   調べたからな~正直不記載の

   裏金は、国民からすれば生きる

   か死ぬかの人間が多くいるのに

   も関わらず片方だけではいけな

   いと思って動いたらこの様よ!

   それに最近のマスメディア連中

   が報じる事は偏りすぎている

   からな、たまには一泡吹かせ

   ながらも喝をいれたって訳だよ

   久々に腕がなったわ~」と

   肩を回している


小谷「津雲さん、政治部からクレーム

   きますよ、まったく」と溜め息

   をついていると


住谷「津雲さん、ひどいじゃないっす

   か~俺達の面子丸潰れっすよ

   ~」


津雲「何か言ってきたか、箝口令か

   取材拒否か?」


住谷「両方っすよ、津雲さん何で

   俺達に教えてくれなかったん

   ですか~」


津雲「あえて教えなかったんだよ

   このネタは確証をつかむまで

   時間かかったからな~

   どれもこれも推測や臆測ばかり

   で中身がなくてな~

   それでも何とか証拠をだした

   ただそれだけの話だよ、記事に

   なったのウチだけだっただろ、

   他紙の連中もそれなりに

   つかんでたはずなのにな」


住谷「ずっと調べたんですか?

   津雲さん」


津雲「遊軍なら自由に動けるからな

   (じゃ)の道は(へび)だ政治家

   やお役人共に伝えておいてく  

   れ、国民をなめるなよとな」


住谷「分かりました、それに箝口令や

   取材拒否も一過性のもの

   ですから」


津雲「ウチも含めて与党の問題は日常

   茶飯事だからな、あえて野党の

   問題を出したんだよ」


住谷「津雲さん、これからネタは共有

   させてくださいよ~これじゃ   

   佐崎や部下のメンツが哀れで    

   やる気なくしますよ」


津雲「分かったよ~そういえば今度

   八王市長選挙と武蔵市長選挙

   あるだろ、あれの取材行って

   みたらどうだ、視点の違いが

   一番見えて肌で感じる

   チャンスだぞ」


住谷「分かりました、生の声って

   やつですね行きますか?」

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