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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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ほっと一息~喫茶店(その5)

連日の取材をが一段落しコラムが紙面に掲載されたその日、津雲は毎度お馴染みの喫茶店(百音)へ足を向けている!

店内では相変わらずの百音シスターズが賑やかにおしゃべりしている


清水「政治家ってあんなにお金

   あって何に使うのかしらね~

   腹が立って仕方がないわ~」


桜井「本当そうですよね~

   情けないですよね~」


清水「全員とは言わないけど何かしら

   の処分あってもいいはずよ~

   おとがめなしは許されないわ」

   と怒っている


藤井「そうは言ってもな~野党にも

   出てきたじゃないか、確か色々

   記事になってたぞ詳細な写真的

   で党首やらの役職付きも4桁の

   不記載と派閥グループの裏金

   キックバック載ってたな~」


清水「そうなの‼ちょっと見せて~

   何よこれ~あれだけ批判して

   おいて開いた口が塞がらないわ」  

   と更に怒っている


桜井「まさに因果応報ですね~」


マスター「まずは仕事の究明と再発

     防止ではありませんか?

     ここでぼやいても仕方が

     ないではありませんか?

     最近のニュースと

     ワイドショーは偏りすぎた

     内容が多すぎますから」


清水「珍しいわね~マスターが

   あんなに言うなんて」


桜井「私もここにいる時以外は

   殆どテレビ見ませんからね」


清水「そうなの‼面白いのある

   じゃない、最近のほらっ

   あれよあのドラマ」


喫茶店(百音)の前についてドアを

開ける津雲…


津雲「こんにちは~」


マスター「上杉さんいらっしゃいま

     せ、いつものでいい

     ですか?」と皿を

     拭きながら聞いてくる


津雲「こんにちは~今日はいつもの

   とマカロニグラタン

   もらえますか?」


マスター「はい、かしこまりました

     そういえば上杉さんは

     最近テレビを見たり

     しますか?」


津雲「そうですね~スポーツは

   見ますけど、う~ん後は

   グルメ番組がほとんどですね!」


清水「上杉さん、あのドラマ知ってる?

   思い出せないのよ~昔の男女7

   人物語みたいな話なん

   だけどね」


津雲「もしかして、愛のない恋人

   ですか?昨日取引先近くで

   撮影してましたけど」


清水「そうなの‼誰かいた芸能人」


津雲「確か福士聡文と岡崎恵美がいま

   したね~後は確か佐々木望も

   いましたね」


清水「生の芸能人を見てみたかった

   わ~」


桜井「聡文君いたのですか‼」


津雲「いましたね~」


桜井「どうでした‼かっこよかった

   ですよね‼ね‼」と興奮しながら

   津雲に同意求めている


清水「落ち着きなさいよ~」


藤井「上杉さん、最近の報道や

   ワイドショーどう思う?

   マスターは偏りすぎているって

   話してたんだけどさ」


津雲「そうですね~そういえば

   この前久々に津雲さんに

   お逢いしたんですよ!

   そこでコラム楽しみに読んで

   ますよって話したら、有り難う

   ございます、けれどもお恥ずか

   しい話で恐縮なんですが、

   我々媒体も含めて最近の

   マスメディア界は自分達が絶対

   正義で疑わしきは殺してしまえ

   との考えが蔓延している危険な

   状態で視野が狭くなりすぎて

   ますから」


マスター「なかなか厳しく、

     そして鋭いですね」


津雲「まだまだ取材や調査することが

   山のようにあるって

   言ってましたね~」


藤井「今年も色々出てくるんだろうな

   ~」


清水「良いことが少しでもあればね

   ~」


桜井「そうですね~」


相内「今年は元旦から波乱ですから、

   心穏やかにいきたいものです」


津雲は皆からなぜか上杉と

呼ばれている


登場人物(俳優)紹介--------


福士(ふくし) 聡文(あきふみ)…28歳

10年前戦隊アニメで主役に抜擢されデビューし、20歳の時には朝ドラまぁちゃんで主人公の夫役で人気を広げた

俳優


岡崎(おかざき) 恵美(めぐみ)…29歳

4歳の子役から芸能生活をスタートし

様々な役を演じている

出世作は未成年の母


佐々(ささき) (のぞみ)…32歳

高校生の時スカウトされてモデル

デビュー、その後は俳優に転身し活躍し6年前に結婚し2児の母

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