彷徨う出来事 No.15~近親結婚
今回からこのコラムの枠は、
村山由美子先生の新連載小説
陽炎と2週交代で掲載して
いきます。あらかじめご了承ください
今回の彷徨う出来事ですが、
本来は別の問題を取り上げる予定ではありましたが、ある理由から題目を変更する事にしました。
先日日本だけではなく幾つかの国で
ある目的のため訪問し取材をさせていただいた。
それは、近親者同士の恋愛と結婚の当事者達である。
人々の中には、生理的に受けつけないとか、気持ち悪いとか不道徳だと考える人がほとんどだと聞いている。
しかし、調べてみると
世界人口の約2%~2.5%
日本人口の0.05~0.9%ではあるけれども存在する事が判明した。
調査をしていくと
法律的にも幾つかの条件を乗り越えれば認められている。
まずは、義理である事。
義理の兄妹や姉弟又は兄弟、姉妹であろうとも認められている。
ただし、法律では義理とはいえ同じ戸籍にいる者同士は結婚できません。
そのため、日本の場合ではありますが男性(義理の兄か弟)が戸籍を離脱し、
新たに戸籍を作る必要があります。
その上で、婚姻届けを提出すれば受理されます。全ての手続きにかかる期間はおおよそではあるが約3年位かかると言われている。
意外かもしれないが手続きにかかる期間は日本が一番短いそうだ。
他国では非常に手続きが複雑で煩雑であるため期間が約5~6年かかると言われており、その間に別れてしまう人達も少なくはない。
当事者にとっては、
大きな壁を幾度も乗り越えなければならない。
そして、何より責任と覚悟が問われるし世間の目というのもあるだろう。
それでも出逢いを重ねて愛を探し最後には変わらぬ愛へと届く事を願いたいと同時に新たな歩みを進められよとエールを送りたい。