彷徨う出来事 No.121~ヤジは禁止から犯罪へ?
このコラムで以前に
“ヤジはハラスメント”という内容で
書かせていただいたが、
それはプロスポーツの場合でした
それが学生スポーツでは厳格にヤジは誹謗中傷や言葉の暴力として禁止規定が1部の都道府県では設けられるようになりました。特に野球やサッカーやバレーボールやバスケットボール等では来場者や部員による声援という名目でしていた人間が多くいて、結果として自殺未遂を試みる人間が全国で
相次いだ事やその影響による部員数の減少率が加速していたこともあり、
それぞれの協会が対策を重ねていましたが世界を席巻した感染症を機に
来客席を全て指定席として当日券の
販売を廃止して原則として
前売り券のみとしたのです。
これで誰がどの場所でどの席に座るか分かるようになり対象者を早期発見できるようにしたのです。
そして不審者対策として監視カメラの
設置も期間限定ではありますが
導入されています
そしてもう1つ変更点があります。
それはお酒の販売は準決勝や決勝を
除いては禁止とし持ち込みは不可能とするルールを設けました。
それでもヤジを浴びせる人々に対してはや退場処分にて一定期間の入場停止処分が科されます。
正直このルールには反発を抱く方々もある年齢層もいる事で話を伺うとお酒は理解できるけど叱咤激励のつもりでヤジを飛ばしているのに、
それも一律にダメとなると
大人しく観戦しなければならないのかなと異口同音に答えを聞かれた。
こちらが叱咤激励のつもりで
声を張り上げても選手や運営の方々がヤジだ誹謗中傷だと受け止めれば、
それが答えになるのですよと
まだまだ未熟な点もあるのですから
温かく見守りながらポジティブな
声援を送るのが観戦する人間の役割になったのですよと伝えると何とも
いえず困惑している表情をしていたのが印象に残っている。
しかし、SNS上での運営や審判に
対する誹謗中傷は後を経たないので
自動ボール判定システム(通称:ABS)や第3者によるリクエストの判定の導入が検討されはじめています。
このまま厳格に運用を進めれば
費用の観点からチケット価格は高騰の一途をたどり、あらゆるスポーツが
有料化配信が中心となり公共の電波においてのスポーツ中継は
1部の地方テレビをのぞいては
なくなるとの試算がなされている。
一昔前ならにわかファンという言葉が聞かれる事もあったが、
それもなくなるだろう。
それは己の楽しみを己が奪っていると指摘せざるを得ないだろう。
昨今は何かとヤジが話題になるが
まずは話を聞く姿勢と見る姿勢を、
それと同時に未来へと繋げるために
視野と可能性を広げるためにも
海容の心を持ち合わせてほしい。
海容…海のように大きな広い心をと
持ち合わせてほしいという意味




